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5話 トマト

なつうまれなのになつやさいがにがてなのは

わたしだけだろうか

「なんか苦手なものとか、

アレルギーとかある?」


案内されてキッチンにたどり着いた俺は、

材料を睨みながら女の子に質問した。

作ったものが食べれなかったら最悪だもん。


「えっと、苦手なのは無いですけど・・・・・・

あの、アレルギーってなんですか?」


へぇーこんな小さいのに苦手なもの無いんだ。

俺がこの子くらいの頃は、

好き嫌いはっきりしてたのに。


「アレルギーって言うのはえっと、

食べたらなんつーんだろボツボツ?

みたいなやつが出るやつだよ」


「ボツボツですか?なら平気です。

私はこう見えて丈夫なんです」


アレルギーが無いとかマジかレベル高いな。

ちなみに俺は人から避けられていつも1人だから、

多分人間アレルギーです。

や、それだと俺がアレルゲンみたいじゃん。


「了解した。じゃ、作るとするか」


「はいっ!」






「まず、これにマヨネーズを大さじ2杯、

マスタードを大さじ1杯入れて混ぜてくれ」


「わかりましたっ」


女の子は片方は入れ物、もう片方にスプーンを持って一生懸命に材料を混ぜている。

その姿はどこか楽しそうだ。

うむうむ、楽しそうで何よりです。

そんな彼女を横目で見ながら、

紫キャベツとキャベツ、人参を塩揉みする。


「次にそのマスタードマヨネーズを、

キャベツと紫キャベツ、

それとこのお皿の食パンに塗ってくれ」


「了解しましたっ」


俺は先程の人参にオリーブオイルと

レモン汁、ブラックペッパーを軽くかけておく。

ちらりと女の子の方を見ると、

彼女は失敗したくないように、

ゆっくり丁寧に手を動かしていた。

うーん、もう少しかかりそうかな?

彼女の作業が終わるのを持つ間に、

俺はキッチンペーパーで野菜の水気を

拭き取っていた。

まぁ、さっきちゃんと洗ったし、

キッチンペーパーで水気拭き取ったんだけど。

ほらあれだ、念のためだ。


「つけ終わりましたよ、マヨネーズっ」


「おっけー、食パンに具材のせてって」


返事をした俺は2度の審査をくぐり抜けた野菜たちを彼女の前に入れ物ごとスライドさせた。

そして、彼女は野菜たちを手にとり、

レタスやエビなどの食材たちが次々と

食パンの白い生地を覆い隠していった。

最後に散々俺にいじられ続けられた人参の上に、

食パンで蓋をした。


「ちょっと危ないから下がって」


「わかりましたっ」


包丁を持った俺を見て察したのか女の子は、

その場から二歩三歩と下がっていった。

いくぜ!・・・・・おー、

思ってたより綺麗に4等分切れた。やーりぃ!


「よし、サンドイッチ完成だ」


「やったー!初めてお料理成功しました!」


いやー、

簡単なものでも二人で作ると楽しいもんだね。

ずっと1人だったから知らなかったわー。






ちなみに、未だにまな板の上に残っている

トマトは後で冷蔵庫に戻すつもり。

切り忘れたわけじゃないよ?わざとだよ?

だって、俺トマト苦手なんだもん。

えっ?子供っぽいって?知ってるよ。

異星人クッキング・オクトパス

モンスター ランク0 サポート 白属性 科学系

エイリアン 攻撃力4000 防御力0 △1


(◇1)-(B) このモンスターが攻撃した時コストを支払っても良い。支払ったら山札の上から2枚を見て好きな枚数パーツとして置き、残ったカードを好きな順番で山札の下に置く。その後パーツからランクが2以下のモンスターをモンスターのいないソルジャーサークルに置く。


この料理の材料?

私の足では無いですよ?


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