表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/26

3話 ピンポン

ぴーんぽーん

今、俺の目の前には見知らぬ建物が、

一つぽつんと立っている。

瑞々しい白色が優しく包み込んでいて、

この建物が最近造られたのを物語っている。

ペンキ塗りさん、大変だったろうなー。

どうやって塗ったんだろ?コツとかあるのかな?

それはともかく、

空腹の俺は整備されていない森の道を突き進み、

ここまでたどり着いた。

まあ要するに、

お腹減ったから何か頂戴

って状態。うん、単純だね。


で、このピンポン?を押したいんだけど、

なかなか押せそうにないんだ。

分かる人は分かるかもしれないけど、

これって、結構勇気必要なんだよマジで。

エア友達以外に

友達いたことが無い俺には辛いんだよ。

って訳でさっきから、

指を出して、引っ込める動作を

くり返ししてるんですよ。

誰でもいいから、代わってくれよ。

や、誰でも良くない。

ヤンキーとか出てきたら困る。

そんなたわいのない事考えてたら、

物凄い雄叫びが聞こえてきた!


「コケー!コココ コケー!」


昨日の青い鶏がに走ってきた。

こちらに狙いを定め、真っ直ぐ突進して来る。

えっ、速すぎない?本当にアイツ鳥かよ。

つーか、危険。アイツ木にぶつかっても、

ぶつかった木に穴開けてるし。

あれに当たったら、痛いどころじゃないと思う。

ここに来る途中でコケた俺は、素直に道を譲る。

だってもう痛いのは嫌だし。


「コケー!」


掛け声と共に力いっぱいジャンプした鶏は、

弧を描きながら、空中で縦向きに回転した!

次に態勢を整え、左足を前につきだした!

そして___ッ!






「ピーンポーン」


ボタンを押したァァァ!!!

建物の中から物音が聞こえる。

ありがとう鶏!

この御恩は少なくても今日1日は忘れないぜッ!

これでやっとご飯が食べれる!






ちなみに鶏はあの勢いのまま、

踵を返して森に帰っていった。

ピンポンダッシュかよ。

魔界城 ピンポン・ゴーレム

モンスター ランク2 インターセプト 赤属性 土系

ゴーレム 攻撃力5000 防御力10000 △1


そこだ!そこを押してくれ!

もっとだ!もっと押してくれ!

お願いだ!何でもするからッ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ