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おまけ2 鴇波

話的には17話、18話くらいの内容です。

再び、非主人公視点です。

ここは、とある夜の酒場。

いつもはクエスト帰りで疲れきった冒険者の人々で

溢れているそこは、珍しくひとけがなかった。

そんな静かな空間には、

店主が酒をグラスに注ぐ以外の音は、

何も存在を許されなかった。

カウンター席に座っている

1組の若い男女の会話を除いて。


「…では…触り、ますね…っ…」


「…いいよ……きて……っ」


あたしのなんかよりも太くて筋肉質の腕が

こちらに伸びてくる。

ふふっ、可愛いにゃぁ。

理性的な子も好きだけど、本能に素直な子も好き。

なんか、あたしがお母さんになったら

子供を甘やかしそうだなぁ。

あたしがお母さんなら、誰がお父さんかなぁ。

意外と目の前のこの子だったりして。

まぁ、既にこの子は、

黒髪ちゃんと茶髪ちゃんに狙われてるから、

ありえないんだけどにゃぁ。


「〜〜〜〜〜っ!」


ちょっ、声漏れそうになっちゃったじゃん。

恥ずかしい。触っただけでこれとか

どんだけテクニシャンなのこの子。

しかも触ったの鎖骨だよ、鎖骨。

普通ありえないでしょ。


「なんで声、我慢してるんですか」


――そんなの必要ないじゃないですか――。

あたしの歯を食いしばって声を我慢してる

顔見たからか、君はドSっぽい顔で言い放った。

にゃはは、君のその声いいね、ゾクゾクする。

あたしの心がね、言ってるんだ。


もっと貶してもらえって。

もっと罵ってもらえって。

もっと虐めてもらえって。

人間の尊厳を粉々にしてもらって、

動物みたいに思いっきり鞭をふるってもらえって。

もう、心の底からこのゾクゾクを欲しがってるんだ。


うん、やっぱりあたしは君が欲しいな。

この子じゃなきゃ心が満足してくれない気がする。

黒髪ちゃん、茶髪ちゃん、ごめん。

この子は私が貰っちゃうね。


「………声を我慢しちゃうあたしに………

鞭と言葉でお仕置きして欲しいにゃぁ」


あたしは君に鞭を渡して、お尻を向けた。








ちなみにこの後、

鎖骨フェチの君はいやいやながらも

あたしの要求に答えてくれた。

で、いつの間にかヒートアップして、

あたし、失神しちゃったの。

ふふっ、楽しかったよー。

やっぱりあたしは、君じゃなきゃダメみたい。

チャイルドフレイム・サラマンダー

モンスター ランク1 サポート 赤属性 火炎系

サラマンダー 攻撃力6000 防御力5000 △1


(S) このモンスターの召喚時、相手は自分の山札の上から1枚めを表でエンプティゾーンに置く。


サラマンダーはドラゴンと仲が悪い。

なんでだろ。

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