19話 腹痛
無音「あ"ーお"な"か"い"た"い"ー」
コンコンコン
俺は軽くドアをノックした。
夜だから、あまり音が響かないように優しい感じで。
横にいるお姉さんも起こさないようにそっとね。
すると、中から可愛らしい声が聞こえた。
「はーい」
この声は五十土ちゃんかな?
五十土ちゃんの声ってなんかこう、
柔らかい感じで、ふわっとしてるんだ。
うん、うまく言えないけど優しい声なの。
ガチャ
扉が開く音がする。
あれ?今、鍵を開ける音がしなかったよ?
おいおい、女の子の部屋が鍵かかってないとか
ちょっと不用心じゃないかなぁ。
泥棒とかが入って来たらどうするの?
「おかえりなさーい」
五十土ちゃんが勢いよく出てきた。
どうしよう、めっちゃいい匂いする。
女の子ってなんでこんなにいい匂いするの?
もしかして石鹸しか食べないんじゃね?
あっ、一緒にサンドイッチ食べたから違うわ。
うーむ、女子って実はお花の妖精だったりしない?
俺は女体の神秘について考えてたら、
一つの疑問に気づいた。
「あれ?無音はどこいったの?」
「……あやめちゃんは1人になりたいらしくて…。
なんか…お腹が痛いみたいで……」
ほーん、腹痛かぁ。
女子って人によって痛みが全然違うんでしょ?
1人になりたいってことは相当痛いんだろうなぁ。
これはしばらく無音抜きでクエストですかね。
まぁ、抜けた分まで俺が頑張るとするかぁ。
後でカイロとか豆乳バナナでも差し入れしとくか。
アロマも良いかなって思ったけど、
アイツが好きなアロマ知らないし。
おい、なんだよその目は。
俺は無音が好きな匂いとか知らないよ。ホントだよ?
………いいよ、分かったよ。
後で俺のパーカーかけとくよ。
お腹冷やすとダメだろうし。
あーあ、この黄色いパーカー気に入ってたのになぁ。
「むむっ、あやめちゃんが心配なのは分かるけど、
目の前に私がいるのに、
露骨に他の子のこと考えないでくださいよっ」
「……私ずっとドアの前で待ってたのに
……寂しいじゃないですか……………」
さっきまで悲しそうな顔をしてた五十土ちゃんは、
今度は涙目でぷく〜とほっぺたを膨らませる。
なんか、ハリセンボンみたいだね。
というか、俺に早く会うために鍵をかけずに、
ドアの目の前でずっと待ってたのね。可愛いこと。
しかも他の子に嫉妬かぁ。
うむうむ、可愛らしい奴じゃのう。
「ごめんな」
謝罪の言葉を述べて、左手を黒髪に添える。
そして、左右に動かす。すると五十土ちゃんは喜ぶ。
うん、もはや様式美だね。
いやー、俺も撫でるの上手くなったなぁ。
「もう、なでなでしても済みませんよっ」
およ?姫様は未だお怒りのご様子。
ぷりぷりしてて可愛い。
じゃなくて、右手じゃなきゃダメなのかな?
あっ、でもお顔はお赤くになっていらっしゃる。
ハリセンボンが小さくなってるし。
やっぱり、五十土姫嬉しいんじゃん。
つーか、お赤ってなんだよ、真っ赤だろ。
というか、照れてる時だけじゃなくて、
怒る時も赤面するじゃん。ダメじゃん。
ぎゅー
そんなことを考えてたら、
五十土ちゃんが抱きついてきた。
急にどうした?
溢れ出るパッションが抑えられなくなっちゃたの?
マジかレベル高いな。
パッションは無音だと思ってた。
それで五十土ちゃんが、ピースな。
ちなみに、お姉さんはセクシーのイメージ。
ついでに、イメージカラーが無音がオレンジ。
五十土ちゃんが緑で、お姉さんが紫ね。
色的には青欲しいな。それと赤かピンクな。
どうしよう、全然冷静になれない。
めっちゃテンパって落ち着かないんだけど。
誰か俺の手すり持ってきて。
フレイムシールド・サラマンダー
モンスター ランク1 サポート 赤属性 火炎系
サラマンダー 攻撃力2000 防御力10000 △1
これさ、めっちゃ熱いよ?
それでも触る?
鶏「作者これから忙しくなるらしいで」
ギルド役員「なのでしばらく不定期更新がさらに
不定期になるそうです」
バーテン「まことに申し訳ございません」
中二病「くくく、我が元に堕ちた同胞もついに闇の風吹かれたか(楽しみにしてた人ごめんね)」
土々呂「次の更新をお待ちください」




