1話 終わりの始まり
その瞬間、突然僕の頭の中に軽薄そうな口調の声が響いた。
《 やあ君随分と人間にしては面白い事になってるじゃないかこのまま人間にしておくには惜しい、どうだい?我々の仲間になる気は無いかい?そうすれば君が今言ったことは叶うと思うよー? 》
「何だ?変な声が聞こえる、まさか絶望のあまり僕は・・・」
《 ちょっとちょっと〜折角神であるこの私がわざわざ喋りかけてるのに妄想扱いは酷くないかな〜、でどうするんだい?私の提案を受ける気はあるかな? 》
「神だと?笑わせるな神などいるハズが無い、そんな者が存在するなら貧困問題や戦争が起こるものか。まあ邪神しかいないというのならありえるがな。」
《 いやいやいや、たぶん君が考えてるそれは物語とかに出てくる君らの空想の神様でしょ?実際の私達は君達に過度の干渉する事は禁止されて居るからね〜。 》
「過度の干渉が禁止されている?あんたが僕に喋りかけるのは過度の干渉じゃ、無いとでも言うのか?」
《 それはね、君は人間と言うには少し歪なんだハッキリ言って異常だよそれは君も自覚してるんじゃないかな?イレギュラーに対処するのが私達の仕事だからね 》
確かに僕は少し自分は何処かおかしいと感じていた、コイツが神かどうかはとりあえず置いておこう。それよりも…
「お前らの仲間になるってどういう意味だ?」
《 そのまんまの意味だよ神にならないか? 》
「は?神ってのはそんな簡単になれるもんなのか?」
《 もちろん簡単にはなれないよ試験みたいなのが幾つかある、でも君ならそれを見事突破し神へと到れると私は思ったからわざわざ声をかけたんだ。 》
正直訳が分からない、だがもしこの退屈な日常から開放されるというのなら…
「で、どうすれば良いんだ?」
《 やっと本題に入れるね、まず君には神を選別し創り出す為の世界に行ってもらう君はそこでただ強くなる事だけに力を注げばいい。君達のやってるRPGみたいなものさ、後向こうの世界にいきなりいっても高確率で即死するだろうしそうなったら流石の私も後味が悪いからねー、だから私からの餞別で1つ好きなスキルをあげちゃいまーす。 》
「色々気になる事はあるが、まあ解った。後スキルは何でも解るスキル、みたいな物があるならそれが欲しい何をするにも情報は大切だならな。」
《 OKー、決まりだねじゃあまた君に会うことを楽しみにまってるよーじゃあねー 》
そして、僕の意識は遠のいていった・・・