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セカンド・ワールドの魔王  作者: 魔闇直樹
④ 活動領域拡大編その1
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4-20 タイマン対決 ポニーVSボブゴブリン

「グウオォォォォ!!!!」


 ポニーと相対する、レベル18のボブゴブリンが、彼へ雄叫びを上げながら、斧を振り下ろす。


 彼はそれを、余裕そうに躱し、敵の腹目掛けて、鬼火を纏った拳で殴り捩じ込む。


「今の鬼火での不調状態は、動きを鈍らせるものに設定してある。これにより貴様は、思うように動けまい!」


 だが、ポニーのレベルは現時点で11、ボブゴブリンのレベル18である上に、種族的にも、SW初心者目線では、手強い相手である為、敵へ流し込む鬼火の量は、相当必要である。


「ふんッ!!」


 鬼火のデバフを出す為に、その分MPをを鬼火にした筈だが、肘から鬼火を噴射させ、さらに拳に武装妖術を使い力を高め、それを敵の顔面へと喰らわせる。


 しかも、1発どころか、何度も何度も右拳を殴りつける。


 ボブゴブリンの鈍い動きが、元の状態へと、戻る兆候が出ると、左拳に鬼火を纏い、腹へも捩じ込むことで、再び動きを鈍らせる。


 格闘ゲームで言うところのハメ技で、ダメージが入り安い顔面に、彼の出来る技を組み合わせ、レベル以上の火力を叩き込むことで、見る見る減っていく。


 ポニーが一方的に攻撃をしている最中に、魔理守が、1番レベルが高い相手を倒し、あおりんに加勢しているのを、ハメ技作業しつつ、横目で見て「流石だな!」と彼のSWでの事柄の称賛を呟き、そのまま、作業の如く、続けていく。


 そして、「そろそろトドメをさしてやろう!」と、軽く後ろへ飛び、MPとは別のSPを消費して使う、技術技、【砕拳(さいけん)】を使い、拳を彼の気分的な理由で、胸へ目掛け1発叩き込む。


 この攻撃で、HPが0になったボブゴブリンは、消滅していった。


「ふんッ、こんなものか」


 ポニーは余裕そうな笑みを浮かべている。


「これを買って置いて正解だったな」


 彼は、背に3つ浮かべていた、自身のMP上限以上の魔力を、昨日の夜にワイ村で購入して置いた、MPをストックする、魔道具を撫で、地面へ胡座をかく。


「おぉ、ポニー、お前も終わったみてぇだな!」


「ふん、俺が敵を1人倒している間に、7体も倒しているとは、流石は魔理守だ!」


「でも、まりりんよりポニーの方がレベル差が凄かったから、ポニーも凄いよ!」


 自分達のやることが終わった3人は、後少しで勝つであろう、勝利の戦いを見守りつつ、談笑しているのであった。

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