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セカンド・ワールドの魔王  作者: 魔闇直樹
④ 活動領域拡大編その1
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4-19 タイマン対決 魔理守VSボブゴブリン

 ボブゴブリンの腹から、黒魔術を込めた雷魔法を体内へ流し込んでいる魔理守。


 魔理守優勢に見える。だが、HPがみるみる減っていく、リーダー格のボブゴブリンは、壮絶な痛みを受けながらも、魔理守を屠る為に、右手で持っていた斧をなんとか左手を持ち替え、ガラ空きの魔理守の右側から首へ目掛けて、斧を振り下ろしてきた。


 だが、魔理守には、その様な小細工は通用せず──


「デビル・バースト!!」


 魔理守の必殺技として使用している魔法で、魔力を込めた分だけ、手から爆撃を起こすことが出来る。


 さらに、ゼロ距離どころか、腹に爪を突き刺している為マイナス距離な為、ボブゴブリンの腹へ、物凄い威力の攻撃を叩き込まれる。


 さらに、デビル・クローを魔力に変換して消滅させた為、ボブゴブリンが万が一避けようとしても言いように、腹に力を込め、爪が抜けなくさせようとしていたのも無意味になり、魔理守は、あえて生やしていたままの翼でバック走を加速させた為、距離を取ることに成功している。


 腹へ凄まじい攻撃を叩き込まれたボブゴブリンは、膝を突き、歯を食いしばりながら腹を抑えている。


「そんじゃあ、終わりにしてやんぜ! デビル・クロー!!」


 割と高めなHPが残り少しになっていたボブゴブリンは、魔理守の爪で胸へ縦に切られ、0になり消滅した。


 魔理守は、ノーダメージで自分よりもレベルが高いボブゴブリンを倒したのだった。


「まりりーん! そろそろきつい! ヘルプ!!」


 ゴブリン・ライダー3対相手に、なんとかダメージを受けずに立ち回って、ボブゴブリンの援護をさせずに引きつけている、あおりんが、助けてを求めてきた。


「うし! よくやった! あおりん! 加勢するぜ!」


 勝利とポニーなら、勝てるであろうと信じて、魔理守は、続けてゴブリン・ライダーへと挑むのだった。

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