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セカンド・ワールドの魔王  作者: 魔闇直樹
④ 活動領域拡大編その1
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4-17 報復のゴブリン

「諸君、乗り心地はどうだい?」


「んー、結構ガタガタしてくるけど、俺は大丈夫だな」


 商人の声掛けに、勝利は正直に答える。


「ハハハ、正直だな。まぁ、儂は、商品を買う為に、節約出来る所はやるべくやってるから、この馬車も安物だから、そう本音を言ってもらえる方が、今後商人として頑張るモチベーションになるからありがたいよ!」


「ふむ、だから、馬のレベルが低く、モンスターとしての種族も普通のサラブレッドホースなのだな!」


 ポニーは、馬がSWでの強い馬モンスターではなく、FWと同じ種類のものという事に納得した。


「ハハハ、痛い所つくなぁ、せっかく買った子達だから、王都での販売会が成功したら、レベリングアイテムを買ってレベルを上げて、更に強力な馬モンスターに進化させる為に、色々頑張ってるのさ!」


 商人を交え雑談を交わしていると


「うわーーーー!!!! お前達、止まれ!!」


 馬車が急に停止したため、「キャッ!」「うおっ!」と声を漏らしながら、一行は、体勢を崩す。


 その拍子に、あおりんの上に魔理守が覆い被さる。


「え? まりりん?」


「あっ、あああ、ご、ごめん」


「あーん、まりりん大胆!」


「違ぇ! 違ぇ! これはただの事故だ!!」


 魔理守とあおりんがいつものやり取りをしている最中、勝利が


「お前ら、お取り込み中悪いが、外を見ろ!」


 と声を変えてきた。


「お取り込み中って、そんなんじゃ──やっぱりな!!」


 馬車の外を見ると、先程仕留め損ねた3対のゴブリンライダーと、3体のホブゴブリンが目の前に立ち塞がっていた。


「やっぱりか、うっし、ポニー、勝利、いけっか?」


 魔理守は、2人に一緒に戦うかと、持ちかける。


「ふん! 当然だ!」


「おう、任せてくれよな!」


 2人は了承し、彼ら3人は、馬車の両脇から飛び降り、ゴブリン達と対面する。


「あおりん!」


 魔理守は、ゴブリン達に指を差し、銃で撃つ指の動きをする。


「了解! 援護は任せて!」


 あおりんも、馬車から降りてきて、ライフルを構える。


「そんじゃあ、お前らいくぜ!」


「「おう!!」「うん!」


 魔理守の掛け声で、戦いの火蓋が切って落とされた。

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