表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セカンド・ワールドの魔王  作者: 魔闇直樹
④ 活動領域拡大編その1
51/61

4-16 商人からのお礼

「君たち! 本当にありがとう!! おかげで儂や王都で売る予定の品物が無事だったよ!」


 ゴブリン・ライダーズから助けてもらったことに、過剰に見えるくらいの感謝を馬車の初老ぐらいな商人が彼らに伝える。


「お礼と言ってはなんだが、これを是非貰っておくれよ!」


 商人は、魔理守らパーティ全員に、一人一人、マネカ、いわゆるSW内の通貨を10万マネカと、王都で売る予定だった、そこそこレアなアイテムを礼として渡した。


「商人のおじさん、そう言えばなんで護衛の人がいねぇんだ?」


 魔理守は、疑問に思ったことを質問した。


 SWでは、野生のモンスターがいる事は常識であり、戦えない人間は、護衛を基本雇う筈だからだ。


 特に、この商人のようなNPCは、SWだけで人生を生きてきた訳なので、尚更疑問だ。


「実はな……別の街へ商品を仕入れた後、始まりの村まで、一緒に馬車で送ってくれと声を掛けてきた集団がいてな、彼は、その条件に護衛をしてくれると言い、始まりの村まで護衛して貰ってたんだよ」


「うんうん」


 あおりんが、相槌を入れる。


「始まりの村の後のワイ村までなら、我が2頭の馬達ならレベル10以下までのモンスターなら追い払えるのだが、今回襲ってきたゴブリンライダー共は、ゴブリンと乗ってるモンスターとレベルが合計される為、レベル14くらいの馬2匹じゃ、間違いなくやられてた訳だ……」


 商人は、これまでの出来事を語り終える。


「んじゃあ、ウェンシティまで俺たちを送ってくれるなら、それまで護衛しても良いけど、どうする? あ、皆んな良いか?」


 魔理守の話した事に、他の皆んなも了承する。


「それに、ゴブリン・ライダー達を3対も逃しちまったから、報復に来るかもだし……」


 魔理守は、辛いため息をこぼし、嫌な予感をしている。


 彼は不安を抱えつつ、一行は、商人の馬車に乗り込み、ウィンシティへ向かっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ