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セカンド・ワールドの魔王  作者: 魔闇直樹
④ 活動領域拡大編その1
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4-13 連携対決

「キィ! キッキキッキキー」「キッキィーー!」


 よし! ぶっ殺してやる! ヒャッハー! と言わんばかりに、2体のゴブリンが美樹目掛けて爪を立てながら飛び掛かって来た。


「悪の波動!!」


 魔理守は後ろに立っている美樹目掛けて飛んで来た2体が右を横切る瞬間に、螺旋状の禍々しい黒いオーラを物質化した魔法攻撃を浴びせた。


 このまま、彼はこの魔法を出し続けオーラの中で「キーーー」と叫んでるゴブリン達のHPを0にしようとする。


 だが、まだ6体のゴブリンが目の前にいる。


 そこから、3体のゴブリンが魔理守に分散しながら襲いかかる。


 1箇所にまとまっていない為、左手で悪の波動を放ったとしても、1体しか拘束出来ない。


「みんな、頼むぜ!」


 魔理守が叫ぶ。


「任せろ! 魔理守!」


 勝利はそう言うと俊敏な動きで、魔理守に襲い掛かろうとする3体を順番にポニーの方へ蹴り飛ばす。


「ふん! 燃えるが良い!」


 自身の方へ飛ばされていくゴブリン達が、ポニーの鬼火障壁へ直撃し、「キィィーーーー!!」と叫びながら焼かれていく。


 8体いたゴブリンの群れのうち、2体は魔理守に、3体はポニーに拘束されながらHPを削られていく。


 そして、5体のHPが0になり、消えていった。


「キィッキー!」


 くっそー! と言わんばかりに歯を食いしばりながら生き残ったゴブリンが鳴き声を漏らす。


「じゃあ、残った3体は、私が倒しちゃおうかな」


 あおりんは、拳銃を構えようとする。


「いんや、待ってくれ! こいつらは、このまま生かして起きてぇ!」


「昨日と同じように、仲間を呼びにいかせたいってことでしょ?」


 魔理守の考えてることは、幼馴染の彼女には、手に取るようにわかる。


「おう、よろしく!」


「普通にダメかな!」


 魔理守の頼みを断り、あおりんは、ゴブリン達に発砲する。


 彼女の連射に身体を撃ち抜かれたゴブリン達は、叫びながら消滅していった。


「へ?」


 生き残ったゴブリン達を見逃して、先程よりも大勢になったゴブリンの群れを全滅させて、レベリングをしようと考えていた魔理守は、あおりんが、みんな射殺してしまい、ポカンと口を開けたのだった。

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