表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕がオシャレをしない理由

作者: 道十矢

 気取った服を着て人前に出るのが嫌いだ。いや、入学式・成人式・入社式等ならともかく例えば友人と一緒に街へ繰り出すときとかに洒落こむのが僕はすこぶる嫌いなのだ。

 一度気取ってみたことがあるのだが、どうしても、やっぱり駄目だった。

 しっくりこない。

 もっと言えば、気持ちが悪い。

 何故かと言われれば答えるのは意外と簡単で、自分が自分でない気がするから、だ。

 勿論これは僕に限定した話で、周りの人間の大半は首を傾げるのだろうが、普段着ている部屋着こそが僕にとっての正装、もっともその場その場に適した服装なわけで、それ以外のジャケットとか、破けたジーンズとか、それらは全部僕にとっちゃ仮装の域だ。

 だからたまに、一人で街に繰り出したとき、その光景に僕は毎度毎度思う。

 なんだよここ、年中ハロウィンやってんのか?

 別に侮蔑とかそういうのではなく、本当に思うのだからしょうがない。ふつうはあんな風に、いつもと違う服を着て見栄を張りたがるだろう。

 ただ僕が、怖いくらいに部屋着に愛着をいや偏執があるというだけなのだ。

 オシャレをしている人間のことを僕は素直に凄いと思う。それ、考えれば喧嘩売っているようなもんなんだぜ。自分とこだわりが全く違う人間と多くすれ違うところでそんなことをするっていうのは無意識の内に喧嘩を売っているようなものなのだ。

 だから僕はオシャレをしない。

 部屋着isナンバー1


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ