その 7
短めです。
私とミオちゃんは悪魔を退治するため、ルバリアで禁止区域とされている場所に向かっていた。
禁止区域というのは悪魔が通行手段として利用したり、またはその区域で悪魔が住んでいたりする場所のことだ。
「はあ、君の実力で本当に悪魔を殺せるのか?」
「……………………」
私は後ろについてくるミオちゃんの相手にするのが面倒だったから、ずっと無視していた。
そのまま無視し続けて歩いていると、ミオちゃんが急に止まりだして、それで──
「さて、君は悪魔を殺すと大言を吐いたんだ。その実力、見せてもらうぞ」
地面に指を向けたんだよね。
「…………?」
「悪魔のお出ましだ」
ミオちゃんがそういうと地面が膨れ上がってきてワーム型の悪魔が現れたんだ。
「…………」
「どうした、悪魔を殺すと言ったんだ。いまさら怖気づいたわけではないだろう」
「………………」
「……まさか本当に怖気づいたのか?」
私は、別に怖気づいたわけじゃなかった。どちらかというとすぐに攻撃を仕掛けたかった。なぜかって?
だって私自身は、悪魔を憎んでいるから。
それでも動かなかったのは、まだ私とグラムの意識が混ざり合ってないからだ。
「……………………」
私の意識とグラムの意識が混ざり合うまでには時間がかかる。ちなみに、それを知らないミオちゃんは私のことをスロースターターなんて言ったりする。
「はあ、わかった。もういい。君は下がっていてくれ、あの悪魔は私が倒す」
それでもってこの時は、ミオちゃんが私のことを怖気づいてると思っていて、ミオちゃんが勝手に戦い始めちゃったんだ。
「…………………………」
それでようやく私の意識とグラムの意識が混ざり合ってきて、いざ行こうとした時にはもう、ミオちゃんが悪魔を倒していた。
「君には失望した。いや、元々期待などはしていなかったから呆れたという方が的確だろうな」
なんて興味がなくなった目で私を見ながら話しかけてきた。
けど私は──
「まだ終わってない」
とミオちゃんに教えてあげた。
「まだ終わってない? それはどういう意味だ、悪魔はもう生きていないんだぞ?」
「悪魔がもう生きていない? 何を言っているの、まだ生きてるじゃない」
「なんだと?」
ミオちゃんが倒した悪魔のほうを見てみると、その悪魔は再生してたんだ。
「……これはいったい」
「まったく、きちんととどめを刺さないからこうなるんだ。殺すなら徹底的に残虐なまでに最後まで」
そう言って私は背負っている剣を抜いた。
それで続きだけど、私はすぐに再生している悪魔のほうに向かったんだ。悪魔のほうはというと、ほとんど再生し終わっていて動こうとしてた。
ミオちゃんは倒したはずの悪魔が再生していることに戸惑っていて、動けなくていたんだ。
それで私は──
「それじゃあ、死んで」
私は、悪魔の再生が終わろうとしたその瞬間に、まずは試し斬りの感覚で再生した部分を斬った後、一拍置いて悪魔の全身を斬り刻んでいった。
その光景はまさに私についた通り名のように、殺戮の魔女を連想させるほどの勢いで。
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