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同居?

「いただきます」

「「いただきます」」

俺達は佑奈の作った料理を囲み夕飯を食べ始めた。

「そういえば修輔のお父さんとお母さんは?」

ナツが質問してきた。

「あれ?言ってなかったか?今父さんと母さんは二人で海外に主張してんだよ」


そう修輔と佑奈の父母は二人で海外主張しているのだ。

父は母だけでも残れば良いと言ったのだが母は将来の事を考えて二人にこの家を任せたのだ。

まぁ

父を説得するのに二時間ぐらい掛かってたな。


「でも良くあのお父さんが承諾したわね?」

「まぁ

母さんが裏技を使ったんだとよ」

「お兄ちゃん。裏技ってなに?」

佑奈が聞いてきた。

「知らねえよ。

まぁ

大体予想はつくけど」

「なになに?教えて!」

「自分で考えな」

「えぇ、教えてよ!」

「いやだ〜」

俺は佑奈を弄っていた。 「もう、お兄ちゃんのバカ!」

佑奈は頬を膨らませて怒った。


佑奈のいつもの癖だ怒ったら頬を膨らませるのだ。

まぁ俺はこれを見たくて弄っているのも同然だ。

「修輔。そのへんにしなさい。

佑奈ちゃん泣いちゃうよ?」


「えっ!?」

確かに佑奈は目元に涙を浮かべていた

「あっ、佑奈ごめん。やり過ぎた」

「ふん!」

あぁやっちまったか。

後で謝るか。


するとナツが空気を変えるように。


「そういえば

修輔のお父さんとお母さんはいつ帰ってくるの?」ナツがきいてきた。

「う〜ん。一時帰宅でお盆かなぁ」

「そ、そうなんだ」

ナツは少し固まった。


「ナツ。どうした?」

「えっ?いやなんでも無いよ大丈夫」

「そう、なら良い」


その後は会話と言う会話は無かったが久々に兄妹以外の人を交えて食事をしたから楽しかった。


--------------------



「ごちそうさま」

「「ごちそうさまでした」」

俺は夕飯を食べ終わった後に一回部屋に戻った。


まだ制服なので着替えていたら「えぇぇ!」と下から大声が聞こえた。


「どうした!?」

俺は階段を降りリビングに向かった。

「佑奈!ナ・・・・ツ?」

俺はリビングに入ると拍子抜けした。


「どうしたの?お兄ちゃん?」

「えっ・あの…今佑奈叫ばなかったか?」

「あぁ!あれはただ単に驚いただけだよ」


「えっ?」

「だって夏希ちゃんがねお兄っっっ!!」

「わぁぁぁ!!」

夏希が急に佑奈の口を手で塞ぎ押し倒した。


「し〜!佑奈ちゃんあの事を言っちゃ駄目!」

「何で?」

「何でって…」

「だってお兄ちゃん鈍感だから言わないときずかないよ」

「そりゃあそうだけど。

こうゆう場では言いたくない」


なんか二人で密談をし始めた。

俺はまた部屋に戻り漫画を取って読んでいた。


-------------------

どれくらいたっただろうか。

コンコンと部屋のドアを叩く音が聞こえた。

「は〜い?」

誰だ?

「私だけど入っていい?」 「どうぞ」

「お邪魔します」

「ナツかどうした?

しかもそんなに緊張してお前らしくないぞ」


「だって何だかんだで修輔の部屋に入った事がないもん」

ナツが顔を赤らめて言った。

「まぁ いい。

こっち来て座れ」

「えっ! う、うん」

ナツは小動物かのようにちびちびと向かって俺のベッドに座った。


「あのさ修輔」

「ん?どうした改まって」 「修輔って今 す、好きな女の子とかいるの?」

「俺か?

う〜ん。居ないかなぁ。てゆうよりナツと佑奈が居るだけで俺は充分なんだよなぁ」

ナツはキョトンとした顔で「えっ?」と答えた。


「だってそうだろ?

お前ら二人はきずかないとおもうけど、お前らと歩いてると何かしら注目浴びるんだよ。男子からは羨ましがられ、女子には疎まれる他の人をすきになる余裕は俺にはないし。

それに」

「それに?」

「お前とか佑奈とかと居ると女子を見る目が変わってお前らより上に行く女子じゃないと好きになれないんだよ」

「えっ!そうなの?」

「あぁ」

「そ〜か」

ナツは少し下を向き微笑みを浮かべた。


「それで」

「ん?」

「何で今そうゆう事聞いたんだ?」

俺が聞いた瞬間ナツの顔が微笑みから緊張に変わった。




「そっ、それわぁ……」

「それわ?」

「ほ、ほら!

修輔最近元気なかったから悩み事かなぁって」

明らかに目が泳いでいるし汗をかいてる。

まぁ

追及するのも酷だな。


「そうか。ありがとうな。気にしてくれて。

でも

そうゆう事で悩んでないし、俺にはあまり悩みはないから。大丈夫だ」


「そう?」

ナツが聞いてくる。

「あぁ!」

俺は笑顔で返した。




「あのさ修輔?」

「ん?なんだ?

まだ何かあるのか?」

「えっとね。

私もここに住んで良い?」

場が凍りついた。

ドアの方でガタンと音がした。

多分佑奈がいたのだろう 今のナツの発言で気を失ったんじゃないのか?


「なんでだ?」

「えっ?」

「なんでナツが俺んちに住むんだよ…。

自分家あんだろ」


「それわぁ……。

ほら。修輔と佑奈ちゃんが二人暮らしで修輔が佑奈ちゃんにエッチなことしないか監視よ。監視!」

ナツはバタバタしながら言ってきた。


いやいや。するわけないでしょ。

確かにあんだけ可愛くてスタイルが良くて性格もバッチしでも。

妹だよ!妹!

血が繋がっている正真正銘の妹なんだよ…。


なんかナツに言われて自信が無くなってきたな。


「でも。ナツの両親が心配するだろ」

「あっ。お父さんとお母さんは長い旅路へ行かれたので今家には私だけです!」


なんだと!旅行に行ったのか。


「はぁ。わかったよ。

俺は承諾するけど佑奈にも聞いとけよ…。

佑奈が大丈夫って言ったら来て良いけど駄目だったら自分家に帰れよ?」



「わーい!やったぁ!!

それじゃあ。準備してくる!」


「お、おい!

佑奈に…はな………しを」

止める前にナツは行ってしまった。


「本当にすんのか?

同居なんて……。」





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