EP4 冒険者ギルドにて③
「エルフにしちゃ耳が小さいから、自分から言わないと気づかれないんだけどね」
俺も少し人間にしては耳が尖ってるなとは思っていたけど表世界で 出会ったエルフ族はもっと耳が大きかったから別のヒト族の種族かと。
まさか本当にハーフエルフとは………。
ハーフエルフは表世界でも噂に聞くぐらいでこうして肉眼でみるのは初めてだ。
それにしても噂通りの白い肌に均整のとれた綺麗な目鼻立ちだなぁ・・・なんか・・・ちょっとドキドキしてきた・・・。
見た目は俺の年齢と変わらなそうな雰囲気だけどエルフは不老超長寿だから齢はきっと何百歳・・・下手したら何千歳の可能性だってありうる。
※リク達【人間】はヒト族の中のヒューマ類に分類される。
「賢眼はエルフ族はエルフが唯一持って生まれる眼だからね。」
「どうりで、私の魔祖の状態が一目でわかったんですね。」
「と言うことは気づいていたのかな?自分の魔祖の状態に。」
「あ…恥ずかしながら言われてから…気づきました…。」
「若いねぇ…だが、無茶は良くないよ。暫くは魔法の行使を控えた方が良いね。その魔祖を修復するには後3日は休む必要がありそうだ。」
「はい…、でもリクの特訓が!」
「まぁ、待ちなさいな。リクとアニー彼女は下でやってた創造魔法を一人で展開してたのかな?」
「そうっす。」
「そりゃあ、無茶だ。創造魔法ってのはね。魔力量が莫大な魔法使いでさえも使い続けると魔祖へのダメージが大きくなってしまうんだ。」
そういや、俺は表世界で創造魔法を使った事が無かったな変に高位の魔法を使うとGXモードが発動中だと気づかれるかもと思って。
でも、なんで自分の状態に気づかなかったんだろう?
まさか、セフィーの奴、俺の特訓の為に…
「ちぇ、つまんない。もっと強個体の魔物を生成してリクを特訓したかったのに・・・。」
イヤ、ヤッパソウユウ、コトデスヨネー
口を尖らせいじけ顔をしているセフィーの肩にシーラがそっと手を当てる。
「彼を特訓させたいんなら、良い手がある。」
「え?」
「さっきリザーマンとの戦いを見ていたが、あの周辺にはリザーマンより少し平均レベルが高い生物”アントロー”がいてね。奴の腕は魔具の素材に使えるんだ。何を言いたいか?君ならわかるね?」
「リクにアントローを狩らせろと?」
「そうだ。仕事を受注するのはセフィーかアニーになるが、レベル80から受けれる仕事にしては報酬額が少なくてね、あまり受けてくれる冒険者がいないんだよ。」
「いや…でも…」
「その仕事、喜んで受けさせて頂きます!!」
待って!俺の意思確認は!?
「じゃあ、早速受注の紙を持って…」
「ちょっと待ってノコ!」
すると気を失っていたルドが起き上がった。
「やあ。起きたんだね。ルド」
「おはようございます。シーラ様」
「ちょっと前に目を覚ましていたノコですがセフィーは魔法を使っちゃいけないノコなんでしょ?リザーマン相手にあの負傷なのにそれより強いアントローを相手にして負傷しないわけない筈ノコでしょ?その時の治癒はどうするノコ?」
良くぞ言ってくれたルド!!リザーマンより強いアントローって奴とレベル45の人間を戦わせようとしてるのもおかしいと言ってやってくれ!!
「そりゃ、私が治癒するよ」
「なーんだそれなら安心ノコね」
安心しちゃったああああ!!!!!
「いや、待ってください!俺いくら一気にレベルが上がったとはいえ、まだレベル45なんですよ?それであのリザーマンより強い魔物と戦ったら…俺殺されちゃうんじゃないですか?」
「あぁ、心配いらないよ。アントローのレベルは最大でも65までしかないさ」
ど、何処が心配いらないんだろうか!?
「なあ、セフィーこの仕事俺も手貸して良いか?そろそろ自主特訓だけじゃ物足りなくてよ」
「良いわよ。でも、ちゃんと1個体はリクに倒させてよね」
「わかってるさ」
「あ、アニーが手を貸すなら、もっと難易度の高い方に……」
「いや、その、アントロー狩りでお願いします!!!!」
こうして、俺達はアントロー狩りの仕事を引き受けた。




