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君の横顔は  作者:
1/6

プロローグ


春の風が、制服の袖を揺らしていた。

高校1年の、入学式のすぐあとだったと思う。

私は、校舎裏の駐輪場で彼を見た。


自転車からふわりと降りた彼は、

黒くて、さらさらとしたストレートの髪を風に揺らしていた。

光を受けて、髪の先がきらっと揺れたその瞬間――

一瞬で目が離せなくなったのに、

なぜか、その場から逃げたくなった。


「この人と関わったら、戻れなくなる」

そんな予感だけが、胸の奥に残った。


あの日から、5年が経った。

それでも私は、あのとき感じた胸のざわつきを、まだ覚えている。

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