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5.みな初恋は母だから

授乳カフェって…えっ?なんだかすごくR18の香りがする。

「行ってみたくない?」

そう1人が呟くと、みんな気になる気になると話し出す。

でも誰も行き方が分からない。うーん…と掲示板をよく見ると専用のグループに参加しなくてはならないようだ。

とりあえず参加する為にグループに入りみんなでどんなところなんだろう…と話していると

ドえっちな服装のアバターが近づいてきた。えっちではないドえっちなのだ。

プロフィールを見るとなんと授乳カフェの店員さんだと言うのだ、なんだと…!?

やっぱりえっちなイベントなのだろうか、そう身構えていると無言だが、空間に文字を書きはじめる。

スラスラと挨拶を書いて見せてくれた。


こんにちは、興味持ってくれて嬉しいです。

何か質問ありますか?


…なんだろう。このきもち、ドえっちなお姉さんのアバターがニコニコしながら一生懸命文字を書いてくれている、この事実だけで大興奮なのだが、せっかくなのでどんな事をするイベントなのかを聞いてみる。


授乳カフェでは赤ちゃん役とお母さん役に分かれて哺乳瓶を飲ましてあげたりなでなでをしてあげる癒しイベントです。

こんな風に哺乳瓶からのみ、ミルクを飲ませることが可能です。


とドえっちなお姉さんアバターは大きくたわわに実った胸の谷間にズボッと手を突っ込む、するとそこから哺乳瓶が出てくるではありませんか。

無限収納おっぱいってこと…?

あまりのえっちさと谷間から哺乳瓶が出てきた驚きでその場が一気に盛り上がる。


私もスタッフとして参加してますので是非ご参加ください〜。


とニコニコ手を振ってくださる。みんなの期待値が大いに跳ね上がったところでイベント開始の時刻になった。各々イベント説明エリアに入場する。


あれ?誰もいない?さっきまで一緒にいたトミタさん達がいない。キョロキョロと周りを見渡すとシロちゃんだけいた。

「人気すぎて一緒に入れないっぽいね〜分かれちゃった〜」

空きが出れば合流出来るがとりあえずそれまでは分かれてしまうらしい。どんだけ人気のイベントなのだ。

そうシロちゃんが教えてくれた。


一通り説明を受け、入場する。

そこは幻想的な夜のエリアでとても美しい場所だった。しかし、ここで授乳を受けるのかと綺麗な風景とは逆にこう、複雑な気持ちになる。


基本スタッフさんはママ役のようで、参加者はどちらにもなれるとのこと。


私は眼鏡をかけた巨乳のThe母と言った感じの人が空いてたのでそこに赤ちゃん役として参加する。


「こんにちは〜じゃあこの椅子に座ってね〜ゆっくり動かしますからね〜」


ボイチェンであろう、特有の音声が聞こえてくる。それはそれですごく助かります。

えっまって。めちゃくちゃ顔近い、え、あの、たわわなたわわなおっぱいがすごい、あの近いというか、ほぼ目の前というか。いいのか?いいのかなこれ?何かしらの法律に触れてませんか?


思わず黙りこくってしまうが、内なる私は早口限界オタク化してしまっている。

というか、恥ずかしすぎて赤ちゃんになりきれない。

まってまって、あうあうと慌ててしまう。


「大丈夫だよ〜落ち着いて〜」


と大きな()ママの手がにゅっと顔の目の前にくる。

そしてなでなでと頭を撫でてくれた。


ほわぁ。なにこれぇ。しゅごい。

ぽわ〜っと癒されているとポンッとママが哺乳瓶を出して差し出してくる。

まってほしい。そこまでの覚悟はまだ出来てない。出来てないよ。ママン!

だが、なりきらなければママが悲しむしなにより失礼だ、ここはなりきるのだ、バブに!!!


「ば、ばぶ〜おいしいばぶ〜」


みないで、ちがうの、いっそころして

耐えきれず、終了の合図であるお腹いっぱいを宣言する。

お腹いっぱい、胸いっぱいだ、2つの意味で

ママは悪くない。私の心が弱かっただけなの。

ママにお礼を伝え、その場から離れる


授乳カフェ後半へ続く


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― 新着の感想 ―
授乳カフェがなんの捻りも無くまさかそのままの授乳カフェだったとは… 気持ちは分かる!急にそんないきなり非現実的な事が起きたら「ばぶ~」ってなっちゃうよね。 良く頑張った!! これは後半のエピソードが更…
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