4.白いもふもふかわいいね
酔っ払いとの会話は楽しいがこう、どっと疲れてしまった私はどこか、ゆったりとしたワールドに行きたいと思いトミタさんに声をかけた。
するとトミタさんは日本語を話せる人しか入れないワールドに行こうかと誘ってくれた。
そのワールドは入口に問題が設置してあり犬もあるけば〇〇に当たるといった問題に4つの回答が用意されている。
なるほど。賢い。こうやって日本語がわかる人、そうじゃない人を分けているのか。フィルタリングが出来るわけじゃないからこその対応だ。
入ると入口にはネームプレートの上に色々な設定を付けられるようになっている。
初心者です。女性です。男性です。ボイチェンです。Vtuberです。友達募集中です。なでなでok。など、物凄く沢山の種類がある…ちなみに、なでなでというのはVRが可能なゲームだからこその文化でアバターに近づいて頭を撫でることができる。
トミタさんはVRを持っているそうなのでなでなでokを付けていた。
私は無難に初心者です。の札を付ける。トミタさんとともに広告の看板を見ながら奥に進む。
PCが重くて落ちていたバウンディさんもいつのまにか帰ってきた。
「パチンコ行ってたわ〜」
と一言呟くとまたぴょんぴょんとワールド内を駆け巡っている。自由だな〜と思いながらトミタさんと壁の広告について話していると
隣に白くてもふもふの丸い物体がいた。
じーっと壁を見つめるその丸い物体に話しかけるととても可愛い声が返ってくる。
「こんにちは。」
それはとても可愛い声をした白いあざらしのアバターだった。なんだこの可愛すぎる生き物は…?
そのアバターを着ている生き物はVTuberです。となでなでokの札を付けていた。
すかさずトミタさんが挨拶しながらなでなでしている。
するとその白い毛並みはもふもふと揺れてニコッとした顔のモーションを出していた。
かっ、かわいい。
「シロっていいます。よろしくね」
可愛すぎて、そのアバターをコピーしてそっと隣に並ぶタグが気になり質問してみる
「VTuberさんなんですか?」
「そだよ〜。」
おお〜すごい。VTuberさんに初めて会っちゃったよ。とてもかわゆい。
「ボク、Twitterもやってるから見てね」
そっとシロさんのTwitterを見に行くとフォロワーが5000人超えていたすごい。
シロさんとトミタさんと帰ってきたバウンディさんとみんなであざらしのアバターで並び先程のカオスな空間の空気は浄化されていった。
みんなと仲良くなりみんなでイベントに行くことにした。そう、そこで目にする。
授乳カフェのヒガシノの募集ページ…
ザワつくあざらし達、え?授乳カフェって?えっ?
どうも調べてみると健全なイベントらしい。
邪な考えをもった人は素直に手をあげなさい。
はい。