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3.深淵をのぞく時深淵もまたこちらを覗いている

そこはインターネットのスラム街と言ったらいいのだろうか、インターネットで行きどころを失った魂の行き着く執着点、いやさすがに言い過ぎだろうか?


生まれたままの姿で存在するワッ○やクラ○ド、なんとネズミーランドの使者までいる。

生まれたままの姿といえばネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲もいる。完成度高けーなおい。


もちろん話している会話の内容も中々に、中々だ、まず大抵転がっているのは酔っ払いだ。現実でベロベロになってからもしくはここに来て会話してるうちにお酒が進み飲むというのだ、

路上飲酒バンザイ教なのだ。もちろん酔っ払いなので話の脈絡がなく、何言ってるか分からない人もいる。


かと思えば路地裏の道では弾き語りの路上ライブをしていたり様々だ、世界って広いなぁ


そう、思いながらトミタさんとバウンディさんに案内され設置してあるチンチロというゲームをする。


なんでそんなみんなスムーズにルールを理解しているんだ?

チンチロなんか普通に生きてたら中々やる機会がないだろう。

負けた時のペナルティなんかもない無くなったら足すだけだ、

ちなみに他のワールドでは追加の資金を得る為にその場でバイトがはじまる。ひたすら刺身のうえの黄色いたんぽぽを乗せる作業らしい。

なにが楽しいんだろうか…それ…ゲームまで来て仕事をするのか。


とチンチロをしながらそんな話を聞いて、他の人達とと会話しようと周りをウロウロし始める。


3人でワールドに来たからといってもずっと一緒に話してる訳ではない。

みんな自由に歩き回る。あ、バウンディさんがパソコンの負荷に耐えられなくて落ちていった。アーメン。


トミタさんはいい感じの大人な人達とバーを楽しんでる。似合いすぎる…そっと写真に収めて私も自由に見てまわる。


ワールドにあるビールを持ちながら立っていると乾杯〜という陽気な声と共に知らない人に乾杯をされ、飲みながら風のように去っていく。


ああ、これがこのワールドなんだなと思いながら

生き方の多様性の広さにワクワクしている自分がいる。

自分の狭かった世界への認識が凄く広くなるのを感じていた。


「バンツの色当てゲーーーーーム!!」


…狭かった方が良かったかもしれない。


サキュバスの様な見た目の女性アバターをぐるっとほふく前進のこれまた刺激的な少女達や屈強な男性アバターが囲んでいる。


ちょっとだけ気になるじゃないか。

そそくさとほふく前進部隊に混ざる。いやこれは純粋な世界を知るための研究なのであって他の意図はないないったら無い。


「黒!」「逆に白!!」 「レース!」「紐!!」「ガーターベルトをしていて欲しいっ!!」


オークション形式でパンツの色予想が立てられていく。

というか皆、欲望に忠実過ぎないか?


「正解わぁ〜♡履いてないでしたぁ〜♡♡」


ふぁーお、といった風にそのアバターがM字開脚の様なポーズをとる。

と同時にそのアバターの表示が消える。

バンされた?さすがにダメだよね、うん。


いやでももっと規制するとこあるだろ!ネズミーの使者とかそれってあなたの意見ですよねって伝えてくるおじさんとか!


マルさんは違法アバターとかの場合もあるから使う時は規約を確認しようね〜って教えてくれた。

ひろ○きのアバターを試しにコピーしてみる。


おおう。沢山の利用規約が書いてある。

…読むやついるんかこれ?

そもそもひ○ゆきの肖像権とかはいいのか?


自由すぎるその世界に私は今まで考えたことのなかった様々な思考を巡らせていた…

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インターネットのスラム街、無法地帯を冒険する女の子。 ゲームの世界でもたんぽぽ乗せる仕事があるんだ…なんの需要があるのか謎。 女の子の世界の広がりを喜ぶ気持ちを秒で打ち砕く 「パンツ色当てゲーーーーム…
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