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1.始まりは1本の動画

いつも通り、だらだらと過ごす休日。


急に飛び込んできた、1つの動画それは自分の好きな姿で性別もなにもかもを気にせずに自由に生きれる世界があると言うのだ。


…ここでなら本当の自分になれるのかもしれない


ゲームなんてまともにやった事がない私でも出来るのだろうか

父が古いパソコンをもっていたのを思い出して勉強の為と言い張り奪い取ったPCの起動ボタンを押す。


― Hello,World ―


なんとかそのゲームをパソコンにダウンロードする。

ワクワクが止まらない、友達とか沢山出来ちゃったりするのだろうか?


希望を胸に、初心者が始めに向かうべきと紹介されていたワールドに入ってみる。


うごけない。

パソコンのゲームが矢印ボタンでは動かないことを知らなかった私は30分ほど格闘してWASDが移動ボタンらしいという事を知る。


案内説明を読んでいると隣にとても刺激的なかわいい女性のアバターがそーっと近づいてきた。

いや、ほんとに刺激的なのだ、その色々と…


「初心者さんですかー?」


ものすごく魅力的な可愛い女の子から低めの声がする。多分男性なのだろう。


始めて話しかけられた事と色んな意味で刺激的なその女性に心臓がバクバクしながら、急いで返事しなければとパニックになる。

とにかく返事をしなければと 覚えたてのWASDで動いてみたり、その場で屈伸してみたり、チャット欄を探す。

「落ち着いて〜大丈夫ですからね〜」


初心者のそんな行動に慣れているのか、その女性アバターは優しい声色で伝えてくる。

はずかしくて現実で私は顔を真っ赤に染める。顔がキャラクターに反映されてなくて良かった本当に。


「時間あったら良ければ案内しますよ」


その女性アバターにそう言われ申し訳ないと思いながら恐る恐る


「…あ、その…お願いします」


と聞こえるか聞こえないかの声を必死に捻り出した。


「はい〜マルと申します。よろしくね」


マルさんは初心者案内が趣味なのだという上級者の方らしい。マルさんはとても優しかった。なにも分からない私に1つ1つ分かりやすく教えて下さったのだ

なんと、5時間以上も…。


申し訳なさと無知さにいっぱいいっぱいになりながら出来る限りのお礼を伝えてログアウトする。


仮想世界…とっても難しい…。

そう思いながら私は布団にダイブした。


でもすごく楽しかったな。

次にログインしたらこの前のお礼をして、他のワールドにも行ってみよう。


楽しみすぎてふふっと足をパタパタさせ眠りについた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めての仮想世界に飛び込む女の子の心境が伝わって来く優しい文章でした。書かれてる文章を読むとその女の子の一挙手一投足が目に浮かぶ様です。 [気になる点] 次回からのこの女の子の仮想世界での…
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