表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

女子とかつての女子たちに

聖歌隊のお嬢さん

作者: 薄雪草


扉を開けたら聖堂で

正面には聖歌隊が並んでいた


オルガンの響き


ステンドグラスの薔薇窓から

七色の光がさしていて

聖歌隊の歌声と合わさり

天上に向かっていく



子どもの頃、聖歌隊に憧れていた

聖女みたいな聖歌隊のひとたち


天使の歌声、天上の音楽

子どもにやさしい、白くて細い手と

微笑み


きれいなシスター服を着て

あのひとたちの仲間になったなら

天使になれるかもしれない


実際はそうはならなかったけれど

今でも綺麗だと思う



もしも、聖歌隊に入っていたら


天上の音楽を、お空の彼方へ


大きな樹の、緑の葉の先

青い空のどこかに



そうして捧げられた歌は、どこかへ

巡ってゆくかもしれない


人々の間に流れる

優しい風のどこかに


落ち着いたシスター先生の

眼差しに溢れていた慈愛に


高く、美しく、響かせてみたい

調和のコラール


巡りゆけ、と







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ