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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
日本クエスト編

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サタンちゃまと防衛クエスト3 集結する者2

 

 冒険者ばかりのまるでお祭り騒ぎな鞍馬山周辺で、俺たちはヒマを持て余していた。

 そもそも空からなにが来るのか、日本政府から詳しい説明がない。サプライズか知らないけど、少なくとも死人が出るかも知れない討伐クエストなのにもったいぶるのは良くないな。

 とは言えなにも情報がないから、ひたすら待つしかない。


 聖女さまとは少し離れて、俺とメリーと竜神さまとで焼きトウモロコシを齧っていた。


「おいおい。いつからここは幼稚園になったんだ?」


 背後から冒険者が絡んで来た。

 振り返って見るとスキンヘッドの剣士と魔法使いの女とガタイのいい戦士の男。まぁ、至って普通の冒険者だ。


「なによアンタら?」


 相手にすんなってメリー。


「はっ!? 俺のこと知らねーとはなぁ……お前ひょっとしてモグリか?」

「なによツルッパゲ!モグリかモグラか知らないけど、無名のアンタの名前知る訳ないじゃい?」

「て、てめっ……ガキが調子に乗るんじゃねーぞ。俺の名は閃光のライトニングってんだ。ちっとは名の知れた冒険者なんだぜ」


 なんの冗談か、奇しくも頭もライトニングだな。


「知らないわよ。アンタなんか」

「てんめ〜……」

「君たちちょっと避けてくれないか?」


 今度は背後からイケメン騎士が避けろと言って来た。おまけに引き連れている仲間が戦士と魔法使いと僧侶の皆美女ばかりで、分かり易いハーレム要因だな。

 気をつけろよメリー。奴はきっとお前をスカウトするぞ。


「おっと!」

「なによ」


 ほら、目が合った。


「僕の名は勇者ルーティアだ。良かったら仲間にならないか?」


 テンプレ通りと言うか予想通りだ。しかしまぁ、異世界には一体何人勇者がいるんだ?

 まさか自称……まぁ言うだけタダだからな。


「お断りよっ!」


 良く言ったメリー。

 気の強い彼女はそう簡単にイケメンに惹かれないからな。だからどうしたと言うか、幼女の俺は恋愛対象には絶対にないからな他人事だ。


「しかしここは子供が遊ぶ場所じゃない。さっさと帰りたまえ」

「にゃっ!にゃにを言ってるかこのっエセ勇者」

「なんだ君は、この勇者に意見する気か?」


『このにゃろ〜』幼女だと思って高圧的な態度で見おろしやがる。


「そうだ。ここは子供が居ていい場所じゃねぇ失せろ!」


 ライトニングも便乗して俺ら排除に乗り出した。

『ちくしょう』悪魔騎士クレナが万全だったらこんな奴。

 でも大丈夫。

 俺には頼もしいトモがいるから。


「アルマー」

『呼んだかトモよ』

「うわっ!なんだっ!?」


 空を滑空し人型に変形した俺のトモダチE-アルマーが、奴らの前に降り立った。

 流石の自称勇者もビビっている。


「ゴ、ゴーレムか……?」


 自称勇者の魔法使いが目をパチクリして言った。するとアルマーは肩をすくめ『ゴーレムなんかと一緒にしないでくれ』と言った。

 こうしてまぁ、彼のおかげでこれ以上絡まれることはなくなったけど次は……。


「冒険者なんて時代遅れだぜ。ましてや勇者などと名乗る奴は頭がイカれている」


 グレーの軍用ジャケットを着込んだ短髪男が右手をグーパー繰り返した。

 その危険なジェスチャーやめ!


「なっ!し、失礼じゃないか君はっ!?」


 短髪男に自称勇者が喰って掛かった。案外器が小さいな。


「悪い、つい本音を言っちまった」

「なんだとキサマッ!」

「悪いワリイって、それより俺は機動兵器第一部隊隊長のスカッシュ。いわゆるエースパイロットだ」


 鞍馬山周辺に配備されている。全長15メートル級の人型機動兵器のパイロットだな。


「フンッエースパイロットだと? 言っておくが安全な鋼鉄の鎧の中に入って戦う臆病者の間違いじゃないのか?」

「なにっ!馬鹿を言うなっ!」

「君こそ僕のように生身で魔物と戦ったらどうだ?」


 俺たちそっちのけで自称勇者と自称エースパイロットのいがみ合いが始まった。

 正直絡んで来て鬱陶しかったから、勝手に喧嘩して自滅して欲しいと思った矢先。


「来るゾイ!」


 いつの間に寝ていた竜神さまが急に起きあがって叫んだ。一体なにが来るんだ?

 て言うか、ところ構わず眠れる竜神さまスゲエ。


「良からぬ気配じゃゾイ」


 空を見あげた竜神さまが指を差した。

 すると青空だったのに暗雲が立ち込め急に暗くなった。


「いかんっ!早急に聖女を呼ぶんじゃ!」

「にゃっ!?」


 語尾のゾイを忘れるほど竜神さまの緊張を見てとれた。俺たちは言われた通り皆を呼ぶと、冒険者たちが一斉に空を指差した。

 上空に浮かぶ二つの人影が見えた。

 日本人の冒険者の一人が『フライングヒューマノイドだ!』と大昔に流行った未確認生物の名を叫んだ。

 確かに意味は合ってるけどソレじゃないでしょう。もっと恐ろしいなにかだ。


 すると二体の人影がゆっくり降下して来た。

 そしてその姿がハッキリしてきた。謎の二人は全身を漆黒のフードで身を隠し、右片方は小柄で多分女性だ。


 そんな中、騒めく冒険者たちは皆顔を見合わせ動揺していた。


「クスッ……」


 小柄の方が微笑した。


「フンッ人間共が動揺してやがるぜ」


 左片方の背の高いフードの奴が傲慢な態度で腕組みして言った。

 声からして若い男だ。


「それは仕方なかろう協奏曲(コンチェアトー)よ」


 小柄な方が答えた。

 やはり声からして若い女の声だ。

 しかも、交響曲縛りの名前は……。


「ああ、そうだな小夜曲(セレネイド)。我ら魔王鎮魂歌(レクイエム)様に使えし13(トレデキム)楽団の俺らを前にして怖れぬ者はいねえよな」

「全くだ……」


 顔は見えないけど偉そうな大柄(おおへい)な態度のこの二人の会話から、間違いなく魔王直属の幹部連中だ。


 初めて俺たちの前に降臨した魔王幹部。

 そうか、ガブリエルさんが冒険者たちを集めたのはこのためか?

 いや、銃口を構えた機動兵器部隊は二人の幹部よりもその遥か先に標準を合わせていた。


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