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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
日本クエスト編

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サタンちゃまと沖縄クエスト4

 

 食事を終えてからホテルに戻って俺はメリーとはしゃいだ。

 まるで子供だが精神は高校生。豪華ホテルに泊まってしかも沖縄だぞ? 大人でも心が弾むハズ。

 それでまぁ、明日からクエストだと言うのに遅くまで起きてから眠りについた。


 そしていい夢見てたらメリーに叩き起こされた。


「にゃっにゃんにゃメリー?」


 頭を摩りながら起きあがり、寝ぼけまなこで時計を見るとまだ朝の5時だ。

『まだ、まだ寝れるーっ!』そう心で叫びながら俺はとろけた目を擦りながら洗面所に向かった。


「メリー起きる時間間違えてにゃいか?」


 やはり納得出来ない俺は不満気に口を尖らせメリーを睨むと、なんでも『谷川シェフに起こされたから仕方ないでしょっ!』と逆ギレされた。


 なんだか朝早くから船を出すのが漁師の鉄則らしいから、それに従ったのこと。

 でも別に、魔物討伐なんだから習慣に習う必要ないと思うんですけどまぁ、お子ちゃまが文句言ったところで大人は聞いちゃくれないから俺は口を挟まなかった。

 そのくらい分かっている。一応十六年間生きてきたからね。


 そんな訳で食事もしないで皆んなで港に向かった。下手に腹に入れると船酔いして酷いことになるからね。


「着いたわよ。それじゃ着替えて」


 聖女さまが俺とメリーに水着を渡した。受け取ると俺は水着をチェックした。


「にゃんと!」


 俺だけスク水だった。しかも胸の辺りの名前欄にデカデカとサタンとマジックで書かれていた。

 なんとなくだけど俺の頭の中で、ほくそ笑みながら名前を書いている魔界行商人の光景が浮かんだ。

 しかし、まさかコレがウケるとでも思ったのか……夏なのに寒いにもほどがある。


「なんであたしが水着なんか!」


 あれだけ海だとはしゃいでいた癖に、ぶつくさ言いながらメリーが赤い水着に着替えた。

 あと、聖女さまは白生地のワンピースタイプで谷川シェフはデッカイモリを持ってウエットスーツ姿だ。

 残るは天使の二人は船に残り監視役に回った。


 ちょっとなんで天使は残って、幼女の俺は大海原に放り出されなくちゃいけないんだ?

 普通だったら虐待だぞ。

 だから俺がサタンだから扱いが悪いんだと言い聞かせた。


 漁船が沖合まで進むと目的地に到着して停止した。


「んじゃっ始めるか」

「にゃっ!?」


 なにを思ったのか谷川シェフが、血が滴るマグロの頭をロープに縛って海に放り投げた。

 いや、魔物というか、血を嗅ぎつけ人喰い鮫が寄って来るんじゃないのかと不安に駆られた。

 案の定水面から鮫らしき背びれが現れ、船の周りをグルグルと周回した。

 まるで恐怖映画のワンシーンのようだけど、コレは現実だ。


「コイツは鮫型の魔物だな」


 谷川シェフが船縁(ふなべり)に片足を乗せて海面を覗き込んだ。

 まさか海に飛び込む気かとメリーが聞いたら馬鹿かと言って、モリを突いた。


「よおっ!ヒットだ!」


 一匹の鮫型魔物にモリがヒットして船に繋いであった強化ロープが高速に解かれていく。

 ここまでは良くある漁師番組と流れが一緒だけど、相手は魔物だからそうはいかない。


「おいっちびっ子!」

「にゃっ!?」


 ロープを引っ張る谷川シェフが振り向いて俺を呼んだ。急に振られると、ボッチ生活が長かった俺はどう反応していいのかテンパるな……。


「力の強い悪魔と攻撃力高めの悪魔出してくれや」

「にゃん!」

「どうでもいいけど、にゃんじゃない。ハイだろ?」

「にゃ……」


 無茶言うな……頭では標準語喋ろうとしても強制猫口調に変換されるのだから……。

 どうにもならない俺はしばらく黙った。


 まぁ、気を取り戻した俺はパワータイプに松尾とモスマンを選び、攻撃タイプにクレナを呼び出した。


「おっ!来たな。早速だが二人してロープを思いっきり引っ張ってくれ」

「お前誰に命令してんだ。ああ?」

「なんだよオメー急に……」


 松尾が谷川シェフにキレた。

 どの悪魔もそうだが俺以外の、ましてや人間に命令されると激怒するな。まぁ、自分には絶対忠誠を誓ってくれるから凄く嬉しいけど、そこは困り物。

 そこはあとで松尾たちに言い聞かせておくべきだな。


「松尾っモスマンっロープを引っ張って魔物を引きあげるにゃっ!」

「へいっ!サタン様っガッテン承知!」

「任せてくださいサタン様」


 松尾とモスマンが気を良く返事してロープを引っ張る。


「『よいしょっと!』」


 ザバッ!


 流石中レア悪魔二匹の力だ。一気にロープを引っ張るとモリが刺さった鮫型魔物が飛びあがった。

 そこをクレナに命令だ。


「今にゃクレにゃっ!」

「ハッ!おまかせをっ!」


 剣を抜いたクレナがジャンプして鮫型魔物を斬った。真っ二つにされた魚体が船上に落下してのたうち回り、魔石を残して消えた。


「やったじゃん。この調子で魔物をやっつければクエスト終了ねっ!」


 はしゃぐメリーは、どうやらクエスト終了してから浅い海水浴場に行って遊びたいらしい。

 今のところなにもしてないのに調子のいい女だと思った。


「残りは一匹かしら……」

「おいっメリー危ねえぞ!」


 注意されてもメリーは本人の真似して、船首に片足を乗せ海面を覗いた。


「んっ……」


 なにかに気づいたメリーが足元を覗いた。するとヌルっとしたタコのような足が彼女の右足に絡みついた。


「キャアッ!」


 ザボンッ!!


 言わんこっちゃない。あっと言う間にメリーは海中に引きづり込まれた。

 コレって非常に不味くないか……。


「チッ!いかんっ!」


 谷川シェフがメリーを助けに海に飛び込んだ。続いて紅蜘蛛とエイトさんが飛び込んで救出に向かった。

 天使騎士が助けに動いたなら心強いけど、もっと人手がいるなと思い俺は三人の悪魔の顔見つめた。


「サ、サタン様っ……そ、そのっ……わ、私は、う、海は駄目なのです……」

「にゃっ!?」


 まさかのクレナの海NG宣言に驚いた俺。


「あ、アッシも……」

「お、俺も……」


 お前らもクレナに便乗するな。

 いやぁしかし。悪魔にも不向きな場所があるとは考えてなかった。

 確かにゲームだと光りだとか闇だとか属性ってのがあるから、彼らは水属性とは相性が悪いんだな。


 そうなると……ここでガチャを引いて水属性悪魔を出すしかないな。

 現場ではそうと作戦が決まったけど、問題は海上のどこで巨大カプセル自販機を召喚するかになった。

 下手したら衝撃と重さで船が沈むし、海面だと当然海に沈むからな……さて、どうしよう?


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