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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
日本クエスト編

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サタンちゃまと妖しい店主さん1

 

 メリーと竜神さまの俺たち三人は天草市の繁華街を歩いて見て回った。

 観光地ならではのお土産屋から飲食店が立ち並んでいて、現地人の俺でもその光景に心が踊った。


「ねぇねぇなに食べる?」

「にゃっ!」


 一番はしゃいでいたメリーが俺の腕を引っ張って繁華街を指差す。

 車内でお菓子を食べていた癖に早速腹が減ったのかよ。

 思わず呆れて声に出しちゃたよ。


「なによちびっ子……」

「にゃっ!」


 俺の心の声を聞いたのかムスッとした顔でメリーが言った。


「ま、まずにゃ各店を見て回ってから決めた方がいいにゃっ」

「それもそうねぇ……良し決めた。行くわよちびっ子。あたしについて来なさい」

『ヤレヤレ、調子のいい娘じゃ』


 ズカズカ前に進むメリーの背中を見ながら俺と竜神さまは目を合わせた。とりあえずまぁ、メリーに合わせてついて行くことにした。


「ちょっとこれ可愛くない?」


 土産屋に入ったメリーがアマビエモチーフの土人形を手にした。ちなみにアマビエとは疫病退散に効くと伝承される妖怪で中々可愛らしい見た目だ。


「まさかコレを買うきにゃ……?」

「なによ。悪い?」

「にゃっ!」


 ジト目で睨まれた。

 しかし初めて日本での買い物がアマビエ土人形で本当にいいのかと疑問だ。

 年相応な女の子なんだからお洒落な服でも買ったらどうかと思ったが、まぁここは観光地だから仕方がないか……。


「これ可愛いから買うわ」


 メリーが初めて日本で買い物したのがアマビエ土人形となった。別に人の金だから文句は言わないよ。

 しかし良く考えたらこの身体になって以来。お金使ってないんだよ。今までドケチな聖女さまに貰ったのがたったの千円だからなぁ……そう考えると今日貰った報酬が気になった。

 だからメリーを待っている間に封筒の中身を覗いた。


「にゃっ!」

『どうしたサタン?』


 俺が叫んだもので心配した竜神さまが声を掛けてくれた。いやまぁ身体は大丈夫だけど……封筒の中身を見た俺の心が動揺していた。

 予想外に高額だったから? いやその逆だ。中身は五千円で四千円アップしたがそれでも報酬が少ない。『小学生のお年玉かよ』と心の中でぼやいた。


「お待たせ。じゃあ出るわよ」


 支払いを済ませたメリーがさっさと店をあとにした。そのマイペースな背中を俺たちは小さな足で追った。

 その後俺たちはメリーに付き合わされお店をハシゴした。

 もう足がくたくただ。こりゃあ、冒険より足使ってないか?


「ちょっとあの店面白そうっ!」


 メリーが指差した先には射的屋があった。


「にゃっまさか入る気にゃ?」

「なによちびっ子……入るわよ」


 俺が否定気味に聞くと、逆張りで入る気になったのかメリーが入ってしまった。


『ヤレヤレ……今日はメリーに振り回されてばかりじゃわい』


 流石の竜神さまも疲れ呆れた様子。


 俺と竜神さまは目を合わせると、仕方なく射的屋に入った。

 店内はこじんまりしていて目の前の二重棚に人形や箱入り菓子が並べられていた。


「いらっしゃい」


 カウンターにヒジを乗せてたたずむ女店主が声を掛けてきた。

 見た目は二十代後半くらいの和服にエプロンを掛けた女性。なんとも目を引いたのが白い布で束ねた長い黒髪に前髪センター分けの姫カットで麻呂眉のちょっと変わった美人。

 それに加えて紫色の口紅にラメ入りの紫色のアイシャドウをまぶたに塗って、ちょっと化粧がくどいと言うか妖しい印象……。


「三発打ちで一回500円だよ。試しにやっとく?」

「やるやるっ!…………で、この銃でどうするの?」


 コルク銃を手にしハテナマークなメリーが店主に聞いた。

 ルールを知らないのにとりあえずやるって言うなよ。


 このあと店主から説明を受けるとメリーがやると言ってお金を払った。


「あら、貴女可愛いわね……今回は特別タダでいいわよ」


 そう言って店主がお金をメリーに返した。

 しかし俺じゃねーのかよっ!寄りによってメリーかよ。全く見る目がねーなぁ妖しい店主さん。


「えっ!いいのっ!」

「もちろんよ〜お姉さんアタシの好みだからサービスしちゃうわよっ♡」

「にゃっ!?」


 妖しい店主がメリーに寄り添いデレデレして来たので妙な雰囲気になってきた。

 鈍感なメリーは気づいてないけどこの店主普通じゃない。

 まさか、魔王の手先か……。


『仕方ない。我らもメリーに付き合うか』


 呆れた竜神さまが俺と目を合わせると肩をすくめコルク銃を手にした。

 すると女店主の目が俺たちを睨んだ。


「そこのお子様っ一回五百円よっ代金払ってからプレイしなさい」

「にゃっ!?」

『なんと……』


 メリーは無料で俺と竜神さまには金を払えと、そっけない態度なサービスの落差に呆気にとられた。

 好みの違いなんだろうけど、妖しい女店主のあからさまなエコひいきに俺たちちびっ子は引いていた……。


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