表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
日本クエスト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/652

サタンちゃまと恐怖の渓谷

 

 翌朝食事を済ませてから仙台に向かって出発した。

 今日から正式にたこ焼き屋が仲間になったから移動に使うエアカーは三台で連なって飛行する光景は、一大冒険者らしく様になっていた。


 聖女さまのキャンピングエアカーはサガネさんが安全運転してくれている。それで到着するまでやることない俺たちは車内室でくつろぐしかない。

 だから少し申し訳ない。


 ソファーに座る聖女さまが俺とメリーを呼んだ。


「前回の報酬よ」


 聖女さまが札束が入った茶封筒をメリーに渡した。


「待ってました聖女様。今回はいくらかなぁ……」


 メリーは皆の目の前で中身を確認した。取り出したのは分厚い札束で、しかもピン札だ。


「やりいっ!25万に増えてる!」


 いつもより報酬額が5万増え心から喜んでいるメリーさん。しかも月一ではなくクエスト毎だから、サラリーマンに比べ貰っている方。

 しかし、聖女さまは政府にどれだけ報酬を貰っているのだろうか? 

 恐らく25万を出せるってことはその何倍も貰っていると想像出来る。だからメリーが聖女さまの報酬額を知ったら、笑っていられるだろうか……。

 つまり知らない方が幸せの場合がある。


 どうでもいいけど俺の分は?

 今回の俺は、モスマン使ったりシールドピクシーのバリアで皆んなを守ったり活躍したよ。

 せめて小遣い程度は犬でも欲しいよ。


「あっそうそう」

「にゃっ!」


 指をくわえ物欲しそうに聖女さまを見ていたら目が合った。

 これは期待出来るか?


「今回からサタンちゃまにも少しだけ報酬をあげるわ」

「にゃっ聖女さま神にゃっ!」


 聖女さまが懐からなにかを取り出した。その様子を見ていた俺の心が踊った。


「はいっ今回の報酬よ」


 バンッ!


「にゃっ!」


 聖女さまがキャットフードのチューム一本テーブルに叩きつけた。

 期待していただけに落胆した。頭が真っ青になってチュームを凝視していると聖女さまが冗談よとフォローした。

 悪い冗談だ。ちなみに聖女さまから頂いた金額がなんと千円札。理由は六歳児にはこれでも多すぎるお小遣いだと言い訳していたが、精神年齢は十六歳だぞ。

 はっきり言って聖女さまはエゲツないくらいドケチだと再認識した。


「ところで聖女様」


 正面に座るメリーがチョコ菓子をつまみながら聞いた。余談だけど彼女いわく、元いた異世界にはチョコレートはなかったそうだ。

 でも最近は輸入された苗を育てる農家のおかげで異世界大陸でも食べれるようになったらしい。その逆も然りで異世界産の食物が出回っている。


「なにかしらメリー?」

「あたしもたこ焼きストーカーの虹斧使えるかな?」

「無理よ」


 即答かよ聖女さま。まぁメリーには無理だと思うけど少しは話しを聞いてから否定すればいいのに。


「なんでよっ!」


 カッとなったメリーが立ちあがりガラステーブルを叩いた。


「なんでと申されても……」

「だったら逆に聞くけど聖女様が使えたのはなんでっ!?」


 メリーが聖女さまの顔に指差して聞いた。

 確かにそうだ。いくら神に仕える聖女さまでも、次元が違い過ぎる天使騎士の聖なる武器を扱えるはずがない。

 でも実際には二度も使えた。しかも銀髪が金髪になってまるで天使のように神々しかった。

 だったら聖女さまの身体になにか秘密があると俺は思う。


「ところでメリー」

「なによ聖女様……」


 尋問中なのに聖女さまに話題を変えられそうになって、メリーがムスッとした。

 しかし些細なことなのでメリーは座り直した。


「今度銀行の通帳とカード作りましょう」

「えっなにそれ?」

「説明はそこから……先が思いやられるわね」


 聖女さまがため息混じりにつぶやくと異世界にはない。銀行のシステムについてメリーに説明始めた。


 なんだかんだと三人で雑談していると時間が過ぎて仙台に到着した。

 さらに細かく説明すると、青葉城お堀付近にテニスコートがあって、その近辺の駐車場に駐車した。


「竜の口渓谷はここから歩いて五分だ」


 装備で身を固めた谷川シェフがそう言って、キッチンエアカーのフロントドアを閉めた。

 ふと彼の足元を見ると長靴を履いていた。


「にゃっ!」

「ああ、渓谷には沢が流れているからな……それと」


 何故か谷川シェフは右手首に黒い数珠をつけていた。俺が見ていると、


「この数珠はゴースト対策だ……」

「にゃっ!」


 ゴーストと聞いて思い出した。

 この渓谷を右奥に進むと鉄橋があってそこは昔から有名な自殺の名所だった。

 しかも橋の上より真下が一番危険と聞いたことがある。そんな恐ろしい場所に今から行くと分かったら恐怖で身震いした。


「にゃっ!?」


 すると背後から左肩を指で叩かれた。

 ビックリして悲鳴をあげ振り返ると目の前にエイトさんがいた。


「悪魔王が幽霊にビビッてどうするのだ?」


 眠そうで無表情のエイトさんが聞いた。

 確かにそうだけど怖いモノは怖いんだ。おまけに化け物サンショウウオが出るし、思った以上に地獄のクエストかも知れない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ