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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
タイムトラベル編

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サタンちゃまと異世界転移23

 

『さ〜〜あ、二番ゲートから入場して来たのはちびっ子リーダー率いるサタンちゃまチームだぁっ!』


 俺たちが入場するとアナウンサーが大々的に紹介してくれた。まぁ若干間違えた情報だが悪くない。ちなみにリーダーはヒューイだ。


「ちょっと緊張するわね」


 腰を屈め観客を気にするメリーが俺に耳打ちした。


「メリーが緊張にゃと? 絶対嘘にゃ〜」

「……それはどう言う意味よちびっ子!」

「にゃあっ! にゃめろメリー!」


 メリーに俺のこめかみをくるぶしでグリグリされた。否定されたら口で反論する知性が足りないから、物理的に仕返しする恐ろしい女だ。


「あ〜〜もうっ! 早く元の世界に帰りたいのになんで武術大会に出なくちゃいけないのっ? イライラして限界っ疲れてるのっ!」


 ストレスが爆発したのかメリーは子供みたいにかんしゃく起こした。その割には食欲あって今朝もご飯三杯お代わりして元気だな……。

 さて、気休めでもいいからメリーをなだめるとするか……。


「にゃあメリー。この大会が終わったにゃら帰れると思うにゃから我慢するのにゃ」

「…………なにを根拠に言ってんの?」


 疑わずそこは素直に信じろよ。


「あのにゃあ、タイムトラベラーの時道が帰してくれると思うにゃろ?」

「彼は時間移動限定だけでしょ? ここは異世界でどうやって元居た別次元に移動出来るのよ?」

「にゃっ……」


 お馬鹿の割には話しの矛盾を突いてくる。ますます面倒な女だ。


「大丈夫にゃ、こうにゃった元凶の魔王軍幹部が姿を現した時にとっ捕まえて、元の世界に戻せと脅せばいいにゃ」

「……姿をくらまして出なかったらどうするの?」

「にゃっ……」


 メリーはこういう時だけ頭の回転が早く揚げ足取りやがる。だから次から次へと『どうちて?』小僧みたいに質問しやがるから終わらない。

 とはいえ試合開始前だ。そろそろ納得させる。


「……かにゃらず奴が俺たちの前に姿を現すから心配にゃいにゃ」

「なにを根拠に出なかったらどうするの? あたしたち一生過去の異世界に閉じ込められるのっ!?」

「にゃむっ、先のことを心配するにゃんて、能天気なメリーらしくにゃいにゃ」

「能天気って、いつもブラブラして楽しそうなちびっ子に言われたくないわ!」

「ふぎゃっ!」


 悩み聞いてやってるのに逆上してまた、俺のこめかみ拳でグリグリするな!


「良くまぁ〜アタシらの前で仲良くじゃれるんじゃないわよ。そこのチビと赤毛のツインテール」


 対戦チームのレインボーガールズリーダーレッドことリーザが俺らに声を掛けてきた。

 なんだかイライラしてるみたいで右足貧乏揺すりしていた。


「にゃんにゃリーザひょっとして、カリカリしてんにゃ?」

「してないわよっ! …………いやしてる」

「どっちにゃっ!」

「グダグダしないでとにかく早く試合したいのよ。まっ、アタシたちが勝つのは間違いないけどね」


『なにを根拠に大した自信だ』とはいえそこは同意する。この程度の相手さっさと勝って本番の決勝に進む。


「さて……ちょっと審判っさっさと試合開始の合図を鳴らしなさいよ」

「んっ! わ、分かりました」


 リーザに言われた女審判がホイッスルを鳴らし右手をあげた。


 ピィィィーーーーッ!!


「ふふ、やっと始まった。さてどうする?」

「今回はこの六人で行くにゃ」


 俺以外の女子六人が前に出て横一列に整列した。


「たったの六人……しかも女子だけでリーダーのちびっ子が出ないなんて舐めてるの……」


 右拳を握ったリーザが俺を睨んで歯軋りした。今回俺が考えた采配が彼女のプライド傷付けたか……。

 そう考えるとニヤニヤしてきたぞ。


「にゃにゃっ♬」

「ちょっ、きゅっ、急に笑うんじゃないわよちびっ子!」

「馬鹿だにゃ、格下相手にアタチが出たら試合がすぐに終わってしまうにゃ、だからおみゃえらのレベルに合わせたこの六人を差し向け、観客を楽しませようと考えたアタチの配慮にゃ」

「ちょっと! 格下相手にレベルを合わせたってどう言う意味よ!?」


 会話中横からメリーが俺にキレた。


「そうら……その台詞取り消すのら悪魔王……」

「失礼なちびっ子だ。お詫びにたい焼き寄越すのじゃ」

「ちょっと流石に失礼じゃないのっ?」

「くっ、この私が格下だと……じ、自覚はしていたが……だが認められんっ! くっ、このっせめて殺せっ……」

「にゃっ!? にゃんだおみゃえらっ!」


 上から順にたこ焼き屋エイトにたい焼き姫王リオンに、魔法使いビビットにくっ殺騎士ザレオンに詰め寄られ囲まれた。

 なんで味方にキレるのかな……。


「ちょっと待つにゃっ!」

「なによちびっ子……」

「なによじゃなゃいにゃメリーッ試合にゃ始まったんにゃぞ。ほにゃっ敵チームが動き出したにゃ」

「えっ!」


 俺の首根っこ掴んでいたメリーがハッとして前を見た。すると敵チームが分散していた。


「ちょっと指示出しなさいよっ!」

「にゃんでアタチにゃ」

「いいからアンタがリーダーじゃないと、新結成チームが引き締まらないのっ!」

「しょうがにゃいにゃ〜…………その前に、その首退けろメリー」

「……なにを偉そうに……」

「にゃむ…………」


 俺にリーダーになれと言った癖になにを言ってるんだメリー。

 とりあえずメリーから解放された俺は、頭の悪そうな彼女らに簡単な指示を出すことにした。


「敵リーダーのリーザはアタチが倒すからたこ焼き姫が援護に回るのにゃ」

「……たこ焼き姫とは妾のことか?」

「にゃっ……エ、エイトとま、間違ったにゃリオン首絞めるにゃっ!」


 気性の激しい姫王め……死ぬとこだったぞ。しかし幸いこの聖女にハメられた忌々しい『絶対服従の首輪』のおかげで首絞めダメージは半分だ。


 息を整えてから指示を続けた。


「フードの女っおみゃえがメリーを連れて左側を攻めるんにゃ」

「悪魔の分際でこのわたしに指示をするか……だが今は仕方ない。責任持ってメリーを預かるとしよう」

「ちょっと!」


 拒否するより、ここは従った方が早く進むと思ったのか、フードの女はメリーを連れて左側に配置した。一方右側はエイトさんリーダーにビビット、ザレオンを連れて配置させた。

 万が一いずれか突破されても後方に主力の男性陣が控えているから布陣は盤石だな。


「行くぞてめえらっ!」

「『おーーーーっ!』」


 一方、アイドルらしからぬ男勝りな声を張りあげ旗を持った左手を振りあげるリーザに、仲間たちが一斉に掛け声で返した。


「おみゃえらも行くにゃ!」


 俺たちも走り出し試合いや、(いくさ)が始まった。


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