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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
タイムトラベル編

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サタンちゃまと七斬り様の祟り8 平成グルメガチャ2

 

「誰がたい焼きが出ないと決めた?」

「まだ言ってんのかにゃ!」


 俺の横に張りついてしつこく聞いてくる。あきらめの悪いたい焼き姫。なにがそこまで彼女がたい焼きに夢中にさせるのか謎過ぎる。

 いい加減邪魔だからこの際言ってやる。


「アタチのグルメガチャのラインナップには、たい焼きは入ってにゃいにゃ」

「絶対だな……」

「にゃにを……」


 暗い表情したリオンがそう聞いて俺の右腕を掴んだ。

『これは脅しか?』たい焼きなんかになにマジになってるかと思った。

 とは言えたい焼き姫には悪いが全否定だ。


「そうだ。絶対にたい焼きにゃんか出にゃいにゃ」

「…………」


 たい焼き姫を黙らせたのでガチャを再開しようとしてハンドルを握ったら回らない。


「にゃんにゃ……?」

『魔力を注入してください』

「にゃっ!?』


 突然の音声案内にビックリした。

 確かに10連ガチャ回すとつもりで1回分しか回してなかった。

 で、ちょっと焦ったけど気を取り直して自販機に搭載されているオーブこと魔力注入装置に手をかざして10連分魔力を注入した。

 すると『ピコン!』と電子音がなった。


「にゃんにゃっ!?」

『お買い上げいただきありがとうございます。今回特別ボーナスとしてスイーツがラインナップに加わりました。さ〜て、なにが当たるか分からないドキドキのグルメガチャをご堪能してください〜』

「にゃっ…………」


『スイーツボーナスってスキル開発者(ギジェル博士)は余計なことを……』まさかとは思うが、嫌な予感がする……。


 これで回せるが手が震えて動かない。

 原因は、すぐ隣で俺を監視するたい焼き姫から放つプレッシャーのせいだ。


「早よ回さぬかちびっ子」

「にゃっ!」


『ちびっ子にちびっ子呼ばわりされたくない』ちょっと背が高いからっていい気になるなよ。

 とはいえこれ以上待たすと刺されたら構わないからガチャ再開した。


 ガチャガチャガチャッ…………ポンッ!


 10連一回目カレーライス、2回目牛丼、3回目親子丼、4回目天丼、5回目イチゴのショートケーキ、6回目大福、7回目カツ丼、8回目ミートソースパスタ、9回目きつねうどん、10回目海鮮丼以上。


「にゃっ……」


 たい焼きは出なかったけど、それに近い大福が出たのが気になる……。


「ちょっと! 10連じゃ全員分足りないわよ」


 メリーが偉そうに指摘した。お前に言われなくても分かっているよ。俺はもう一度10連分の魔力を注入してハンドルを回した。


 ガチャガチャガチャッ…………ポンッ!


 1回目うな重並、3回目人形焼、3回目どら焼き……。


『にゃっ!』たい焼き()が確実に迫って来ている。そう確信した俺は残り7回でたい焼きが出ないことを祈った。


 4回目チーズサラミピザ、5回目ナポリタン、6回目焼きそば、7回目ハンバーグ定食、9回目チーズケーキ。


 これで10回目で最後で流石にたい焼きは出ないな。だから気が軽くなった俺は笑顔でハンドルを回した。


 ガチャガチャガチャッポンッ……コロコロ……ポンッ!


 最後のカプセルが転がってパカッと開いた。すると出てきたのが…………寄りによってたい焼きだった……。


「……おいこらちびっ子……たい焼き出たじゃないか出ないと散々否定しおって…………このたわけ者がっ!」

「にゃっ…………」


 思わず俺とたい焼き姫が目を合わせた。すると急に顔真っ赤にしたたい焼き姫が両手を伸ばしてきた。


「おいっちびっ子……絶対出ないと言っといてたい焼き出たじゃろ…………こんのヤローッ!」

「にゃあっ!! 出たから良いではにゃいかニャメローー!!」


『終わり良ければなんとやら』とはいかず結局たい焼き姫に首絞められた。

 そのあと犬飼が仲裁してくれたおかげで助かったが、今日は散々な目に遭ったな。とりあえず出した料理を皆に選んでもらった。


「良かろう。妾はたい焼きに決めた」

「ま〜たたい焼き食うのかっ、さっきも食ってたろ?」


 鷹村警部のナイスツッコミ。この様子だとたい焼き姫はしょっ中たい焼き食ってんだな。

 しかし良く飽きないな。


「いつも言ってんだろ? たい焼きばっか食ってたら病気になるぞ。ほらっ野菜が入っている天丼も食えよ」

「うぬっ……」


 これでたい焼き姫はたい焼きと天丼を選んだ。


「おいっ時道も早く選べ」

「はい……では僕はチーズサラミピザを」

「また妙な品選んだな、それじゃ犬飼は?」

「んじゃ俺はハンバーグ定食だな」


『にゃっ……』俺が狙っていた品が酒飲み兄ちゃんに取られた。仕方ない。第二候補のミートソースパスタが残れば良いな。


「それじゃそこの異世界人はっ?」


 なんだか仕切ってきた鷹村警部は真面目だな。


「じゃああたしはミートソースパスタがいい」

「にゃんと!」

「なによちびっ子……文句ある?」

「……いやにゃにも」


 第二候補がメリーに取られた。どうも狙っている品から取られていくのでなんも狙わないことにした。


「にゃあ、ヒューイは?」

「ちょっと社長っ」


 黒鴉が俺の肩を軽く叩いた。


「にゃんだ?」

「ワタシらより異世界人を先に選ばすんですか?」

「む〜……あくまでおみゃえらはオマケだから後回しにゃんにゃ」

「ちょっと社長っコラーッ!!」

「にゃあっ!?」


 黒鴉が突然両手を振りあげて俺を叱ったから、ビックリしてうしろにひっくり返った。

 そのあとクレナとロウランに起こされたけど、ワガママな黒鴉は困ったものだ。


 で、気を取り直してヒューイに好きな料理を選ばせカツ丼を選んだ。

 次にビビットに聞いた。


「私はチーズケーキに大福を……」

「甘い物好きの魔法使いにゃ、それで間に合うのかにゃ?」

「ええ、結構よ」


 頭を使う魔法使いには脳の栄養糖分補給は理にかなっているが、お菓子を飯代わりって身体に悪いぞ。

 で、クッ殺騎士のザレオンは以外にも和風のきつねうどんを選んだ。


 次こそ黒騎士三人娘の出番が回ってきた。


「ケケッ社長っ次はワタシの番ですね?」

「アタチが選んでもいいかにゃ?」

「……なんでワタシの時だけ社長が選ぶんですっ?」

「にゃっ……」


 黒鴉がマジな顔して俺の両肩を掴んできた。


「にゃんだ、自分で選びたいのかにゃ?」

「あったりめーです社長っでは……ケケッこの中で一番お高そうなうな重が残ってるじゃないですか♬」


 流石黒鴉は抜け目ないな。嬉しそうにうな重を取ってついでに人形焼を選んだ。


「にゃあ、クレニャとロウランにゃ?」

「あっハイッ! 良かったら私の食べる料理をサタン様がお選びください」


『他人の好みなんて分からない』そう言うのが一番困るんだよな……。

 とはいえ迷っていたら料理が冷めるから早く決めることにする。で、俺が適当に選んだのが海鮮丼だ。寄りによってだ。人によっては海鮮が駄目な奴もいるしな。


「ありがとうございますっサタン様っ喜んでいただきますっ!」


 手を合わせて感激するクレナ。まぁ、とりあえず良かった。で、次はロウランだな。


「私はカレーライスと親子丼と苺のショートケーキにしますわ」

「にゃっ! おみゃえ良く食うにゃ太るにゃぞ」

「あら〜聞き捨てなりませんねサタン様〜私は太りませんよ」

「にゃっ……」


 冗談で言ったのにロウランが武器のツルハシを両手で握った。『主君の頭をカチ割る気か?』コッワ……。


「あ、あの〜私も食べてもよろしいのでしょうか?」


 依頼人の横溝氏が遠慮がちに聞いてきた。


「……もちろん食っていいにゃ」

「それじゃあ…………ええと……じゃあ焼きそばで……」


 横溝氏が申し訳なさそうに焼きそば選んで最後に俺が選ぶ番になった。


「にゃにゃっ♬ さてどれを選ぼうかにゃ……」

『主〜〜ボクのこと忘れてません?』

「にゃっ!」


 頭の中をペット妖怪のワン☆ころの声が響いた。確かに合体していたので存在を忘れていた。

 それで慌てて合体を解除した。


「おっと! また妙な奴を出して来たなちびっ子?」

「にゃにゃっ♬ 驚いたか鷹村よ。これはアタチと合体していたペットの犬猫ハイブリッド妖怪ワン☆ころにゃ」

「警部と呼べっちびっ子! しかしコイツも一緒に食うのか? 」

「にゃにゃっ、妖怪にゃから人間の食べ物大好きにゃんだな」

「む〜……いくら妖怪でも人間の食べ物塩分多目で感心出来んな……」


 ペットの心配する鷹村警部は優しい一面があってちょっと見直した。とはいえワン☆ころは犬猫には毒のタマネギが一杯入ったチーズ牛丼が大好物だから牛丼その他料理も問題ない。


「……主〜〜チー牛は?」

「にゃっ、今回は牛丼しか出にゃかった」

「ただの牛丼かは〜っ、チー牛食べたかったのに……」


 ため息混じりにワン☆ころは牛丼を選んだ。しかしどんだけチーズ牛丼好きだよ。


 さて最後に俺は……ナポリタンを選んでから『ハッ!』として、もう一人いたことを思い出した。


「アルマーッ!」


 どこかに身を隠しているアルマーを呼ぶと、スティルスモードを解除したドリルタンク形態の彼がすぐ横に現れた。

 目に見えない間近で守ってくれてありがたいものだ。だからお礼にどら焼き取って彼に手渡そうとした。


『…………済まんがミーはロボットだから食べることが出来ないし…………………………………」

「にゃんにゃ?」

「……寄りによってどら焼きってミーは某猫型ロボットじゃない!」

「にゃっ!」


『そんなつもりじゃない』たまたまだ。


 さて、焚き火を中心に皆が座ってようやく食事が始まった。


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