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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
異世界大陸編

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サタンちゃまと銀の塔2

 

 エイトさんの後についで俺と黒鴉、クレナ、ロウランの黒騎士三人が銀の塔内部に入った。

 最初は真っ暗だった内部だったが、照明が自動点灯して明るくなって驚いた。しかも天井、床や壁やら金属で出来ていて未来的でピカピカだった。


「にゃんと! 三百年前とは嘘みたいにゃ綺麗にゃわ」

「……当然なのら、天界の化学技術は人間界より1000年先を進んでるのら、だから特殊な金属が使用されていてサビることがないのら」


 この地球で起こった三百年前の第二次最終戦争とミカエル軍タイラファエル軍との戦いにも参加しなかった弱虫天使が良く自慢気に言うよな。


「にゃにゃっ♬」


 そう考えると自然と笑みが込みあがる。


「……悪魔王よ。何故笑う……」

「にゃっ……」


 眠そうな目のエイトさんに俺は詰め寄られ壁に背中をぶつけた。


「ちょっと巨乳天使っ社長になにをする。まさかロリコンレズか?」

「…………」

「否定しないのかよっ変態!」


 黒鴉がエイトさんに指差して言った。

『……にゃっ!』エイトさんを擁護する気はないが流石に決めつけ過ぎだ。そこまで言われたら普通黙り込むだろうよ。


「あらあら〜黒鴉さんちょっと黙っていてくださらない?」

「そうだ。お前が出しゃばるとややこしくなる」

「おいコラッ離せロウランにクレナッ!」


 見かねたクレナとロウランに肩を押さえつけられた黒鴉がうしろにさがった。

 まぁ、自分の意志ではないのだが。


「……時間がないのら、さっさと最上階に登って通信室に向かうのら」

「エレベーターにゃか?」

「……そんな便利なモノが使えたら、万が一敵が侵入して来た場合一瞬で司令部が占拠されてしまうのら」

「にゃっ、アタチに指ちゃすんじゃにゃい!」


 エイトさんは詳しくは説明しなかったけど、どうやらエレベーターあるにはあるが、万が一に備えて使えないよう封印されてるみたいだな。

 と言うことで数千メートルなんちゃらの銀の塔最上階まで階段を登るみたいだな。


「嫌にゃっ!」


 幼女にどこまでも続く階段を登らせるなんてこのエイト(白天使)は鬼畜だ。


「……ワガママ言うな悪魔王っほら歩くのら」

「やだやだやだやだっ! アタチここで待ってる!」


 床に寝転んだ俺は足をジタバタして階段登りを拒否した。その姿はまるでデパートでおもちゃを買って欲しくてグズる子供だな。

 まぁ実際見た目も精神年齢も子供なのだが……。


「にゃにゃっ♬」

「!? 悪魔王っ急にどうしたのらっ?」


 上半身を起こして急に笑い出した俺を見てエイトさんがドン引きしてる。

『確かに皆戸惑うよな』だが俺は気にしない。


「社長っ急に笑って頭大丈夫すかケケッ♬」


 すかさず黒鴉がひざまづいて俺の額を触った。

 気持ちは嬉しいがだが、心配するフリして笑ってんじゃねーかよ。


「にゃめろっ黒鴉!」

「あらっ社長すんません」


 俺は黒鴉の手を振り払って起きあがった。もうこうしている内に銀の塔に警備兵たちが集まって来る。だから遊びはこれまでだ。


「とりあえず最上階まで急いで登るにゃっ!」


 俺は背中に付いた埃を右手で払いながらエイトさんに言った。しかし、そう言ったものの……大丈夫かな? 俺の小さなヒザ……。


「大丈夫すか社長?」


 あの黒鴉が心配して声を掛けてくれた。意外というか、裏があるんじゃないかと身構えてしまうけどな。


「にゃにゃ♬ そんにゃらお前、アタチをおんぶするんにゃっ!」

「あっ、嫌すっ」

「にゃにっ!」


 あっさり拒否され俺は黒鴉の顔を二度見したら、気まずそうに頬を掻きながら横を向いた。

『こにゃあ!』嫌なら最初から気休めの言葉を掛けるんじゃないよ。


「ちょっと社長っどうしてワタシなんですかっ!? クレナの方が適任でしょうが!」

「にゃんにゃお前……」


 俺がフグみたいに頬を膨らませてプンプンしていると、黒鴉が一丁前に文句を言ってきた。

 まさかの逆ギレか……?


「駄目にゃっ、おんぶ命令は絶対にゃのにゃっ! それとにゃっ、部下の癖に主人たるアタチをおちょくったからおんぶは罰と思うのにゃ!」


 俺は手を振りあげプンプン叱った。すると口をポカンと開けた黒鴉は目を点にして絶句してた。

『舐めてんのか?』その表情ムカつく。


「マジかぁ〜社長背負って階段登るなんてキツいっすよ〜〜」

「駄目にゃっ早よおんぶっ」

「うっへ〜〜きっついすよ……」

「にゃははっ♬」


 結局根負けした黒鴉が俺をおんぶして最上階まで階段を登ることになった。

 ちなみに横でクレナが悔しそうに見てたけど、今回は嫌がる黒鴉の背中におんぶすることがメシウマで気分がいいんだ。


「……もう話し合いは済んだのら?」


 先頭にいた呆れ顔のエイトさんが腰に手を当て、タイミングを測って聞いてきた。


「大丈夫にゃのらっ」

「……時間ないからしょうもないことで時間ロスはしたくないのら」

「にゃっ」


 黒鴉の背中から顔出した俺がエイトさんの口癖を真似たら見事にスルーされた。


「あの白天使態度良くないっすね〜、丁度背中を向いてますから四人で殺す(ヤッ)ちゃいますか?」


 黒鴉が小声で物騒なことを俺に提案した。


「にゃっいや待つにゃ! エイト一人ヤッたところで白天使はまだまだいるし、犯行がバレたにゃ再び悪魔と天使との全面戦争ににゃるにゃ」

「それはマズイすねー」

「にゃろ? にゃからしばらくアタチが力をつけるまで天使とは争うにゃが」

「了解っす!」


 黒鴉は軽く返事を返すと俺をおんぶしながら、エイトさんが先頭で黙々と階段を登って行った。


 □ □ □


 銀の塔の階段は螺旋階段でしばらくグルグル周りながら登ってやっとのことで最上階にたどり着いた。その間特に敵とかに遭遇しなかったのは幸いだ。

 だって階段登るだけで体力消耗するのに、その途中に魔物とか襲って来たら疲れて死ぬぜ。

 まぁ、俺はおんぶされて滅茶苦茶快適だけどな。


「にゃにゃっ♬」

「……社っ長〜〜今なんで笑いました?」

「にゃっ……」

「一人だけ快適なのはよろしいですけどおんぶしているコッチの身になってくださいよ。それと足ブラブラするのやめてもらいますか? 頼みますよ社長」

「にゃっ済まんにゃ……」


 あのふざけた黒鴉がマジでクレームを入れてきたから俺は謝りションボリした。


「……真面目にやって欲しいのら」


 俺たちを待っていたエイトさんがそう言って壁に右手を乗せ、苛立ち気に人差し指をトントン鳴らした。


「なんだとーー文句あんのかっ白天使!?」

「待つにゃ黒鴉。それより早く通信室に入った方がいいにゃ」

「……分かりまし社長」


 俺が仲裁したからいいけど、本当黒天使と白天使は和解出来ないんだな。まぁ、殺し合っていた長い歴史があるからお互い相入れない関係なんだな。


「……ここが通信室なのら」

「『おっ!』」


 エイトさんはなんの変哲も無い壁に手で触れるとドアが出現してシュッと横に開いた。


「本来なら悪魔なんら入れちゃ駄目なのらけど……目を離した隙にもっと重要室にイタズラされたら敵わないら、だから全員通信室に入るのら」


 もっと重要な部屋って異世界召喚起動装置室とかかな? なに気にエイトさんは重要なこと滑らせて言ったな。

 まぁ今はそれどころじゃないので俺たちは追求せず従って中に入った。


 中に入るとそこに椅子とモニターが扇状にいつくも並んでいて、多分司令室としても使われていたのかな。

 それにしても人っこ一人いなくて機械音だけが鳴り響き寂しさを感じた。多分全盛期は女の子のオペーレーターがずらりと座っていて華やかだったんだな。


「にゃんにゃ、誰もいにゃいのか寂しいにゃっ……んにゃっ?」


 思わず口にすると背後から指で右肩をトントンと叩かれた。それで振り向くと暗い顔したエイトさんが俺を睨んでいた。

 そして両手を伸ばしてきて、


「それは誰のせいだと思ってるのら?」


 エイトに首を絞められた。


「止めにゃ〜〜っ! 銀の塔のミカエル事変に関してにゃアタチは関与してにゃいにゃっ!」

「……だからってそのキッカケを作ったのはお前っ悪魔王なのら……」

「にゃー〜ーっ!!」

「…………」


 俺が叫んだから正気に戻ったエイトさんが手を離した。


「ケホケホッ……」


 しかしマジで死ぬところだったぞ。


「社長っ大丈夫すか?」

「ケホッ……見てにゃいで助けるのにゃ……」

「すいません。でも社長タフだから多分大丈夫だと思って見てました」

「ニャンと…………こっ、こにゃーーっ!!」


 俺は久しぶりに両手を振りあげ黒鴉に対してキレた。しかし毎度のこと逆効果でクレナに可愛いと歓喜された。

 全くこんな可愛いく優しい上司は早々にいないぞ。

 そう、俺に感謝するんだな。


 そんなこんなでエイトさんは通信機を操作し始めた。通信機に通じる先はソウルワールドと呼ばれるいわゆる霊界で、そこのとある天使軍本部基地に連絡を試みた。


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