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ちびっ子猫口調TSサタンちゃまは悪魔ガチャで頼れる部下を集め、仲間と一緒に異世界大陸を楽しく冒険するにゃん♬  作者: 大空司あゆむ
異世界大陸編

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サタンちゃまと銀の塔

 

 銀の塔こと異世界召喚装置の前でエイトさんと邪神が睨み合って一触即発の状態だ。

 そんな二人に挟まれた俺はどっちにつこうか何度も顔を左右に動かした。


「俺の邪魔するなよ白天使。死にたいのか?」

「……」


 エイトさんは邪神の脅しに無言になったが、すぐに首をブルブル横に振ってほっぺを叩いた。

 これはよっぽど眠かったのか、凄い気合いのどっちかだな……。


「……そこまでしてグローバリストを殲滅する理由はなんら?」

「まだ詳しく言えねーが、俺の大切な家族の命を奪ったグローバリストがいる並行世界。つまり俺が誕生した世界に行くにここ九番目の世界をクリアするしかない」


 邪神が親指を下に向けて言った。

 しかし、出し惜しみする割には結構確信めいたこと言ってんな。


「分かるにゃっ」

「……なんだちびっ子急に会話に挟むな」

「にゃにゃっ♬ 分かるにゃ、己の壮絶な過去を早く皆に教えたい厨二病の症状にゃっ!」

「厨二じゃねーよっ! 殺すぞちびっ子!」

「にゃにゃっ♬」


 痛いところ突かれたのか邪神がキレた。その反応を見ただけで満足した俺は笑いながら身を引いた。

 あとは天使と邪神好きにバトルしろよ。


「つまり、この世界のグローバリストを殲滅しないと次の並行世界に行けないのら?」

「ああ、そうだ」

「……こんなことしなくても、お前の力で次の世界に行けないのら?」

「無理だね。それが出来たらとっくに俺はこの世界にはいねえさ、で、次の世界に行くには転生の女神の力が必要なんだ」


『なるほど』結局邪神は転生の女神の手の平の上ってわけだな。


「……どうしても地竜の首が必要なのら?」

「ああ、グローバリスト(奴ら)を殲滅するのに七竜の首は必要だ」

「一歩も引かないみたいのら……やっぱりエイトが邪神(お前)を止めるのらっ!」

「シシ、最初からそうしろって言ってんだよっいざ勝負だ白天使っ!」


 二人の決闘が始まった。


「言っておくが俺は手加減しねーからな」

「……こっちもそのつもりら」

「しかしジャッチメントアックスが俺に効くかな?」

「……」


 邪神なりの正義の元戦っている。だからジャッチメントアックスの攻撃が通じない気がするな。


「……やってみないと分からないのら」

「シシ、だったらコイよ白天使」

「……」


 邪神が両手で手招きしたが、エイトさんは黙って挑発に乗らない。まぁ単に眠くなったのかも知れない。


『ブモモーーーッ!!』

「『!!』」


 そんな中突然地竜が雄叫びをあげUターンし走り出した。


「ほうっ、地竜が向かった方向は確か村があったハズだな……」

「……マズイのら」

「シシ、じゃあ決闘どころじゃねーよな」

「お前…………」


 納得いかないエイトさんは斧を力なくさげた。しかしすぐに振り返って地竜の背中を目で追った。


『ここはミーが地竜の足を止める』


 ロボ形態に変形したアルマーが提案したので皆がうなづいた。


『承知したっ加速(アクセレレイション)形態(ホーム)ッチェンジジェットバードモードッ!』


 ガッキン!


 すぐさまアルマーは戦闘機形態に変形した。これならロボ形態になる必要がなかったな。

 で、空を舞ったアルマーがすぐに地竜に追い着き足元を狙ってバルカンを連射した。


『動きを止めるだけだっ無限バルカンッ!』


 異次元にあるオートメイション弾薬工場から繋がり尽きることなく補充されるアルマーの弾薬。それを知らずに敵が弾が尽きるのを待っていても、いつまで経っても弾が尽きない。

 それがアルマーの最大の武器である無限掃射攻撃だ。


『グモッ!?』


 後ろ右足を撃たれた地竜がつまずき転倒した。


「シシ、チャンス!」


 ザクッ!


『ブモッ!!』

「ああ……」


 そのスキに邪神が黄金シャベルで地竜の首をはねた。一瞬の出来事だったのでエイトさんはため息を吐くしかなかった。


「シシ、残念だったな」


 邪神は嬉しそうに己の3倍以上ある地竜の首を片手で持ちあげた。しかし馬鹿力だな。


「さぁて、邪魔される前に帰ろっかな」


 邪神が宙に舞った。


「にゃっ逃げんのかにゃっ?」

「……べ、別に逃げてねーよちびっ子! と、とにかく俺の目的が済んだからもうここにとどまる必要ねーってだけだよ」

「にゃっ……」

「シシそれよりお前らも早く目的を果たした方がいいぞ。とはいえ次も大変そうだな。舞台は日本か……鍵は時間だから頑張れよ」


 神だけあって俺たちの未来を見れるのか邪神は意味深なキーワードを言って空高く上昇した。

 確かにヒューイの希望で日本に一旦戻る約束を交わしていた。しかしそれと時間と言う鍵はどう関係しているのか今のところ不明だ。


「にゃっ! それはどう言う意味にゃか?」

「相変わらず人の話聞いてねーちびっ子だな」

「ほっとけにゃ、それより時間ってなんにゃ?」

「だから言ったらつまらねーだろっ! とりあえず日本に行ったらおもしれー目に遭うから震えて待ってろ」

「…………」


 そんなこと言われたら、本気でビビって俺の小さな身体が震えた。で、結局邪神は勿体ぶって喋らず地竜の首を持って空の彼方へと消えて行った。

 今回も邪神は俺たちを振り回し、目的を果たして一人帰って行ったな。それで俺たちはまた良いように邪神に使われたな……。


「……悪魔王まさか、邪神とグルなのら?」

「にゃっ! 誤解にゃっ!」


 邪神とのやり取りを見ていたエイトさんが疑いの目で俺の顔を覗き込んだ。


「……今回はそれどころじゃないのらから見逃してやるのら……」


 遠くで警備兵たちの騒ぐ声が近づいできた。だからエイトさんは急いで銀の塔に行き壁に手をつけた。

 すると触れた途端銀色の壁から2メートルのドアが出現した。


「急いで中に入って通信装置室まで登って天使軍と連絡するのら」


 そう言うとエイトさんが入り口の前に立つとドアが自動で開いた。それで右足を入り口に入れコッチに振り向いて俺と目が合った。


「にゃにゃっ!」

「……本来なら神聖なこの塔に悪魔を入れるわけにはいかないのらけど……かと言って逃げられるわけにもいかないのら……」

「にゃんにゃっ馬鹿にするにゃっ! アタチは逃げも隠れもしにゃいのにゃっ!」


 俺は腕を振りあげプンプンしながらエイトさんに抗議した。すると彼女は眠そうな目で手招きした。


「社長っお供しますよ」

「サタン様の警護はこのクレナにお任せくださいっ!」

「あら〜確かにサタン様一人で行かせるわけにはいきませんね」

「おみゃえら……」


 いつでもどこでも俺について行く黒騎士三人娘に感動して思わず目が潤んだ。


『ミーの身長では入り口に入れないから外の警備は任せるのだ』

「にゃっ、それにゃらドリルタンクモードににゃったら多少背が低くにゃるから、入らにゃいか?」

『……気持ちは嬉しいが、それじゃ左右の翼が突っかかって入ることは無理だ』


『だったら横になって通ればいいんじゃね?』と思ったが、まぁ普通に転倒すると思うから指摘はやめた。


「そうかにゃ、にゃら頑張れ」

『…………ユーもな』

「にゃっ!?」


 アルマーに逆に言われ俺はびっくりした。こいつは一本取られたぜ。

 とりあえず外の警備はアルマーに任せて俺たちは銀の塔内部に潜入した。


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