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野営地

「魔王国の貿易担当からの手紙?」


「リガくん、何か心当たりは?」 


「...あるとするならば、領主着任の際の挨拶や、道路建設の許可などの話が上がりますが。」


アケラ村から魔王領土までの距離はさほど遠くなく、馬車ならば3時間ほどで着く。

しかし挨拶とならば話は別で、魔王領の魔族が暮らす村まではさらに距離がある。

さらに悪路が多く、距離だけなら1〜2日あればつく距離なのだが、実際にはその倍以上がかかる。


つまりわざわざ話をしに行こうにも、こちらが魔王へ挨拶へ着く頃には5日後、なんて事になる。

アケラが着任したのはつい昨日の事。


「情報が早すぎますね...内通者が居てもこんな早くは無理だと思います。

さすがは魔族ですね。」


「なんで領主が出たタイミングでこんな...いや、居ないからこそ、かもな。」


ダロランは深いため息をつきながら封筒を開ける。


『はじめまして、私は魔王国領南部地域 貿易担当のシルマと申します。

突然のお手紙失礼致します、まず初めに我々には敵意は無く、共に歩み寄る会談をしたく思います。

付きましては2日後の太陽が真上に上がる頃にお伺いします。』


と短く簡潔にまとめられていた。


「どうします?ギルドマスター、この場合我々で決めても良いのです?

それとも来た際に『領主がいないと話が出来ない』と言い、後日にしてもらいます?」


リガがダロランの事を『ギルドマスター』とわざわざ言う際は決まって重要な物事の決断を迫る時、もしくは面倒ごとを押し付ける時だけだ。


「うーむ、このタイミングで手紙を出してくる相手に下手に出るのはまずいと思う。

私が領主代理として、会談の場を設けよう。」


「了解、ではあとは任せます。

私は村に知らせてきます。」


そう言ってリガは早足で事務室を出て行った。


「...何か起きそうな気がするな。

頼む、面倒ごとは嫌だぞ〜。」


ダロラン・ポート(76)、元冒険者のギルドマスターは事務机の上で祈るように独り言を呟いた。



◇ ◇ ◇ ◇



「ゴルド王国はかなり大きな国なんですね。」


「まぁ、かなりというかこの世で一番でかい国だ。」


馬車の中でケンジとアケラは異世界話に花を咲かせてる。


「国としても、歴史としても一番大きく長いのがゴルド王国だよ。

国王のゴルド・オーランが治めてる。」


ゴルド・オーラン、教会でラシさんが教えてくれたな。

確か双子の兄弟喧嘩が戦争の始まりだったかな?


ケンジは手元のメモ帳を読み返しながらアケラの話を聞く。


「建国からずっと同じ国王が収めてるんだ、姿は入隊式の時に遠目にちらっとしか見たことないからよくわからないけど、かなりおじいさんだったよ。

光魔法を得意としてるから寿命を伸ばしてるとか噂されてるね。」


だとしたら相当な年齢だ、細かい年月などはわからないが、ラシさんの話だと戦争の始まりは何百年も前の話で周りの雰囲気などからすると戦争が終わり、共に共存する宣言をしたのが近年の出来事だと思われる。


「そこらへんが疑問が残りますね、国王の年齢や、国同士どのようなやり取りがあったのかとか。」


「そう、これだけは言っときたいのが。

余り模索しない方が良い、そのあたりの情報が出回らないのは、教会があるからだ。」


「教会?ラシさんとか?」


「教会はゴルド国王直属の暗殺組織の役割を持つ、これは特に秘匿にされてないから教えるけどな。」


「あ、暗殺組織...。」


フィクションでしか聞いたことのない単語だが、この世界がフィクションのようなものだ、ケンジも早くこの世界に慣れないといけない。


「戦争で大切なのは情報なんだ、その情報を集めたり消したりするのが教会の仕事でね。

ちなみにまだ仕事はしてるよ、国に不利な情報を扱ったりしてる。」


「ら、ラシさんも...」


「もちろん一員だよ、しかも魔王国領に一番近い村に1人で常駐。

おそらくだけどかなりやり手だね!気配だけじゃ全く無害な感じだった。」 


「そうですか...」


ケンジにとってこの世界で初めてできた知り合いだ、関係が壊れたわけではないのに彼女の仕事を聞いた途端、恐怖が出てきてしまった。

次に顔を合わせる際に自然に笑えるか不安になってしまったのだ。


「安心しろケンジ、それも昔の話だよ、今はそのような仕事をしてないシスターが大半だと聞く。

彼女はただの無垢なシスターだろうよ、領主の私が無害だと判断したのだ。」


肩に手を置きそう言い聞かせてくるアケラ、その目は自信に満ち溢れていた。


「そ、そうですね!それに僕もいつまでも前の世界の常識で考えちゃいけませんよね!」


そう、この世界は前の世界の様に優しくはない、魔物、魔法、魔族。

そしてさまざまな生き物や植物、文化。

全てが違うのだ、ケンジの常識は通じない事が多いだろう。


生き抜くには常識を捨てなければならない。


そのとき、馬車の小窓から侍女のメメさんが顔をのぞかせた。


「アケラ様、そろそろ野営地に着きます。」


「む、そうか。」


「野営地?」


野営地とは商人や旅人が夜を過ごすために集まる安全地帯の事だ。


「もし運が良ければ明日には王都に着くかもな。」



そう言った側から馬車が停車した。

どうやら野営地についたようだ。




ケンジは小さなキャンプ場を想像していたが、野営地は思ったより広く、人が多かった。


中央には少し大きめのキャンプファイアがあり、それを囲う様にいくつとものテントが張られていた、テントといっても2〜3人用のテントではなく、小学校などの運動会で見られる様なテントが4つほど合わさった、かなり大きいサイズの物だ。


その周りには剣を研ぐ人が居たり、肉を切り分ける人が居たりする。

太陽の傾きをみるとおそらく18時頃と思われるので夕食の準備だろうか?


「ケンジ、テントが確保できたぞ夜食も作ってくれるそうなので荷物整理をしよう。」


アケラに呼ばれたのは中型の丸いテントだった、中にはテーブルと椅子、そしてベッドが4つあった。

野営地と聞いていてベッドがあるとは思わなかったのでケンジは驚いた。


「すごい豪華と言うか、整ってますね!」


「そうだな、ここは結構立地が良いからな。

王都まで徒歩2日、町まで徒歩2日と、なかなかに良い距離だし、川も近く平坦な場所だからな。」


聞くとゴルド国内には複数の拠点があり、商人キャラバンや旅人や冒険者などの休憩に使われる。

ここは比較的大きく、常駐している商人や武器防具の調整屋がいる。


「さて、では今から管理人と話をしに行く。

君はこちらの世界の事情をあまり知らないのだから、無闇に話さないでくれよ。」


「あ、分かりました。」 


アケラと共にテントを出て後ろをついて行く。


ふと周りからの目線が気になった、野営地に着いてからヒソヒソとこちらを見て呟いているのだ。

内容までは聞き取れないが、どうやらケンジではなくアケラに対しての視線の様だ。


確かに目を引く、整った顔立ちにキリッとした目。

そして何より左手が無いので目立ってしまう。


そんなことを考えてるうちに野営地で一番大きなテントの前についた。

入り口にいる男が声を掛けてきた。


「なんか用か?」


「ビットに会いたい、アケラが来たと伝えたら良い。」


「...待ってろ。」


男は眉間に皺を寄せながらテントの中に入って行った。


「知り合いでも居るんですか?」


「あぁ、私が騎士隊にいた時にお世話になった人でな。」


その時男が戻ってきた。


「入ってくれ。」


案内されたテントは広く、床は木の板で出来ていたのでかなり快適な空間だった。

その空間の真ん中に大きなテーブルと、積み重なった本や書類。

そして話し合う大人たち。


「おぉ!よくきたアケラ!久しいな!!」


野太い声を出すその人物は大柄で少し太った男性だった。

毛皮のコートを羽織り、ちょび髭が生えた木の良さそうなおっちゃん、って印象だ。


「ビット!また太ったんじゃ無いか!?」


2人は近づくと握手をした、いや、しようとした。


「む!」


「すまん、悪いがこちらの手で握手だ。」


「おぉ、腕、どこにやった?」


「ドラゴンの飯だ、飯代は高くついたがな!!」


「マジかよ!!お前はいつか大きな事をやると思ってたんだよ!!」


落ち込んだ雰囲気になると思ったのに、全くその様な気配はなく、むしろ興奮している。

この空気感を見ると2人は仲が良いことが伺える。


「んで、こちらの客人は?紹介してくれよ!」


「あぁ、私の近況についても詳しく話そう。」


「そうか!よしお前ら、この話はまた後だ!俺は友人と大切な話がある!

悪いが外してくれ!」


そう叫ぶと周りの大人達は書類を持ってテントを後にした。


「ささ、座って。」


椅子に座るとアケラは領主になるまでの経緯や、これからの話をし始めた。



◇ ◇ ◇ ◇



「はぁ〜なるほどなぁ、」


アケラはビットに事件とその後の領主になった経緯などを話した。

「お前も大変なんだなぁ、俺が聞いた話だと仕事中にドラゴンに襲われて、その損害の責任を負って騎士団をやめて国を出たと聞いたもんでな、心配してたんだぞ!!」


「む?何やら少し情報が間違って伝わっているな、領主の件やドラゴン討伐の話は?」


「初耳だ、討伐ではなく撃退したと聞いているぞ。」


「なるほど、また調べてみよう。

それより、船だ。

まだ空きはあるか?」


「あぁ!あるぞ、王国行きなら1隻あるはずだ。」


「よし借りよう、明日の朝か?」


「光魔法はまだ使えるか?使えるなら今夜からでもいいぞ。」


「よし借りよう、船代はツケといてくれ。」


「ガハハ!!お前は一度も払ったことないだろう!

いいぞ!北の村の領主様のお願いだ!タダにしといてやる!」


「感謝する、酒持ってきてやるよ。」


「わかってるなお前!!よっしゃ!すぐ準備してやる!」


ビットはその名の通り重い腰を上げてテントの外にドタドタと出ていった。


「昔からお世話になった友人でな、騎士団の時に随分とお世話になった。

うるさいが良いやつだ、北の物流の7割程を奴が管理してる、困ったことがあれば頼ると良い。」


「野菜の運搬をお願いするかも知れませんね。」





侍女のメメさんはここでお別れし、馬車を王国まで運んでくれるらしい。


「では船に乗りに行こう、船は専属の魔法使いが水魔法で進めてくれるからとても速いぞ。

今からなら真夜中か明日の朝には着く。」


「魔法使い!いろいろお話できればいいですが。」


「おう2人とも!夜は冷える、これ持っていけ!!」


そう渡されたのは毛皮のマント、鹿の毛皮の様な肌触りで、割と分厚く硬い。


「何から何まですまんな、今度暇ができたら村に来い、まだ何も無いがもてなせるだけもてなそう。」


「おう!行かせてもらう!

兄ちゃんも!聞いた話だと農業をするんだって?野菜の運搬だけでなく、人や物を運べるからいつでも来てくれ!安くしとくぜ!」


「ありがとうございます、必ずお願いします!」


「よし、では行こう。」


ビットとお別れしてから、少し歩いたところに船着き場があった、川と聞いたからどんな川かと思えば予想を遥かに超える川幅の大河だった。


「でかい、一級河川並みにあるな...」


日本にいた頃の小さな川を想像していたが、目の前にある川は広く、深い。

いわゆる大河だった、幅は50mは超えてるだろう。


船の横には1人の男が立っていた。


「こんばんは、舵を務めます魔術師のミラドロルと申します。

よろしくお願いします。」


挨拶をしてきたのは30代ほどの若い青年。

見た目は冒険者のように革をメインとした装備で、目立つのはやはりその手に持つ1メートル程の杖だろうか。


「よろしくお願いします、ケンジと申します。」


「アケラだ、王国まで頼む。」


「かしこまりました、おそらく明け方には着くのですが光魔法、もしくはそれに準ずる魔法や道具はお持ちですか?」


「私が光魔法を使える。」


「分かりました、では船までお願いします。」


案内されたのはかなりしっかりした作りの6人乗りの船だ。

船にそのまま小屋を乗せたようなデザインで、雨風を凌げるようになっている。


「良い船ですね。」


「寝てる間に王国に着くぞ。」


荷物を詰め終わったアケラは先に乗船していた、魔法使いのミラドロルは船の最後尾に腰掛けていた。


「お邪魔します。」


足元に気をつけながらケンジも乗船する、日は沈みかけており足元は暗い。

と思っていたら急に辺りが明るくなった。


「闇に潜むものは、光を拒む。

魔物は光魔法には寄ってこないし、川の上で襲ってくる動物もいない。

安心して川を下れる。」


どうやらアケラが光を灯したようだ。


「魔物は闇魔法によって生まれたので光魔法を苦手とします、なので夜の行動は光魔法や魔法道具を使わないと大変なんです。」


ミラドロルさんが丁寧に説明してくれた。


「ご存知でしたら失礼。」


「あっ、いえいえ、魔法も相性なんですね。」


「えぇ、全てが全てそうとは限りませんが基本自然界に準じてます。

木や草は火に弱く、火は水に弱いなどです。」


それならわかる、ケンジは転生前の世では仕事終わりの楽しみはお酒とテレビと動画配信サイトくらいしか娯楽がなかった。

ゲームはしなかったが、よく実況動画などを見たりしたのでその様な『属性相性』っぽいのは大まかに理解できる。


「まぁ、これは日常魔法においての話なので例外は幾つかありますよ。」


ミラドロルは杖の先端を船尾から水中に入れた。

見た目はモーターボートのモーターを操作するように見える。


「では、精霊さんよろしくお願いします。

船を前に進めて下さい、目的地はゴルド王国首都北船着場。」


すると

水がうねり、本当にモーターボートの様な渦が出来た。

船が動き出すと、少し風を切る程度のスピードが徐々に出てきた。


「すごい!どんな仕組みですか!?」


「すまないね、連れは記憶喪失で魔法についてほとんど知らないんだ、良ければ教えてやってくれないか?」


後ろからアケラが声を掛けてきた。


「そうなんですか、それはお気の毒に。

良いですよ、基本魔法学しかお教えする事しか出来ませんが、もし!魔法にご興味がおありでしたら王都にある魔法省へ!!」


ここでも魔法省の名前が出てきた、もし時間があるなら寄ってみよう。

魔法は未知の体験だ。


「では簡潔にご説明します。」



◇ ◇ ◇ ◇



1〜2時間ほどの講義を受けたケンジは6枚ほどに束になったメモ紙をまとめた。


・魔法は自然界に存在する精霊に話しかけて再現する物である、故に火のない場所では火の魔法は使えないし、水のない場所では水の魔法は使えない。


・魔法は『命令』ではなく『お願い』である、故に雑に扱ったり精霊が嫌うようなことを行うと使用できなくなる恐れがあるので注意が必要である。


・魔法の相性も個人差があり、それはその個人の生き方に左右される。

例えば山岳地方で生まれ育った者は「岩」の精霊と相性が良い、水辺で生活をしてきた者は「水」の精霊と相性が良い。


「これはつまり自然の力を借りるって感じですか?」


「そうですね、その認識で合っています。

あとは知識の量と経験です。」


「経験?」


「たとえば、川の水量しか見たことがない者は大海を知る者と大きな差が生じます。

使える魔法の規模が違ってきます。」


「なるほど、精霊に伝えるときに具体的に言えば言うほど強いしそのイメージがしっかりできてないと弱いと。」


「そうです!いやはや飲み込みがお早いですね魔法使いの素質がある。」


そこで小屋からアケラが出てきた。


「ケンジ、首都に入る前に話しておきたいことがある、中に入ってくれ。」


「では、私は運転と周りを警戒しますのでごゆっくり、到着したら起こしますので。」




◇ ◇ ◇ ◇



一方、時刻はケンジがまだ野営地に着く前に戻る。


「マスター、住民への説明と滞在冒険者、旅人にも説明済みだ。」


「そうか、あとは相手方の到着待ちか。

明日か...」


「通常の仕事に支障が出るので、私は下で仕事してますね。

何かあればすぐにお伝えしますので。」


リガは特に焦る様子もなく部屋から出ていった。


「...やはり元冒険者、ちょっとやそっとじゃ乱れないな。

さて、私も腹を括るか...。」




その後、ギルドの一階ではミリアとリガは事務仕事に取り掛かっていた。


ミリアは主に窓口担当、北の外れの村とはいえ魔王国領に1番近い村、割と旅人や冒険者が訪れる。


今、アケラ村の主な依頼内容は村の外に現れる魔物討伐や、村の再建の為の材料集めと建築である。

魔物も少し強いがパーティを組めばまず死ぬことは無い程度の程よい環境なので、中ランク冒険者からは少し人気の村になりつつある。


一方リガは大量に積まれた書類の後始末が主な仕事だ。

新しい村としてやって行くには様々な手続きが必要だ、村の面積、人口、生産力、防衛力、施設など必要な数を計算して国に提出する。

そこでやっと、予算が降りるのだ。


正直、今この村は非常に危うい。

生産性のある土地は無く、冒険者や旅人は来るものの移住者はかなり少ない。


今いる住民は昔、村に住んでいた者や、冒険者に物品を提供する商人がいる。

ざっと50人程の村だ。


家もかなり空き家が目立つ。


「ふぅ、ここから住民がどのくらい増えるのやら。」


「どうします?魔族が移住を申し込んできたら?」


ミリアは和まそうと思った話しなのかもしれないが、リガはそう捉えなかった。


「その可能性もあり得る、手紙では友好を示していた、つまり何かしら行動はあるだろうな。

本当のところは挨拶だけで終わって欲しい所ではある。」


「ですね、とりあえず話だけしてみましょう。

最悪戦闘になってもリガさんが何とかしてくれますよね?」


「…無理だな、雑兵魔族ならまだいいが、名前があって尚且つ魔王国の貿易担当官という立場を務めているている魔族となれば...幹部クラスだろうな。」


「げぇ、そのクラスがこんな村で戦ったら滅ぼされますよ。」



「「…はぁ」」


二人は大きなため息をついた。


今この村の戦力として数えられるのはリガくらいなものだ、ミリアは非戦闘員だしダロランは高齢。

ジギはバーテンダーだし、マッシは森から出て来ないし極力人と会うのを避ける。

なんでも人の匂いで獣にバレるらしい。


となると後は冒険者が頼りだ。

しかし中堅冒険者では恐らく幹部クラスの魔族には歯が立たないだろう、せめて国内有数のAランク、欲を言えばSランク冒険者がいて欲しい。


(しかしこの村は現時点で対価や報酬を払えない、高ランク冒険者は報酬が高いからな...やはり戦闘は無理だから何としても避けなければならないな...)


「戦闘は無理だな、何としても平和的に解決しなければ。」


魔族訪問まであと1日。


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