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竿斬りの舞  作者: 凪子
第五夜
54/146

54.



「ほう?男を惑わすために、この天河を借りるというのか。面白い」


萌は上機嫌に笑い声をあげた。


天河てんかわは隣で眉間みけんに皺を寄せて言った。


「執事でありながらあるじの命令も遂行できないとはな。全く、笑わせる」


「返す言葉もございません。しかし、天河様のお力添えがあれば、SPOから情報を引き出すことなど容易でしょう。どうかお願いいたします」


「ひざまずけ」


天河は言うなり、藤城の頭を掴んで畳にたたきつけた。


「それが上位の者に物を頼むときの態度か。まだ身分の差が分かっていないようだな」


「……申し訳ありません」


「謝れば済むと思っているのか。この役立たずが」


藤城の襟首えりくびを掴んで持ち上げる。


眼鏡の奥の瞳は凍りつくほどに鋭く尖っていた。


舞が抗議しようとしたとき、


「よせ天河。ここでSMプレイをしたところで、一文の得にもならぬぞ」


見当違いの萌の制止によって、藤城は天河の手から解放されて咳きこんだ。


冷ややかな目で見下ろし、天河は腕を組んで傲然と言い放った。


「いいだろう。お前と舞様の手伝いをしてやろう」


ぱっと嬉しそうに顔を上げた藤城に、しかし天河は釘を刺す。


「ただし覚えておけ。これはお前達のためにするのではない。他ならぬ萌様のためなのだとな」











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