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竿斬りの舞  作者: 凪子
第五夜
48/146

48.

「では、今回はどのようにして任務を達成すればよいでしょうか」


「そうなの。それが問題なのよね。そもそも、今回は竿を斬ることよりも、竿のありかを吐かせることのほうが重要だからね」


北山は一応SPOのトップ。トップが竿の保管場所を知らないはずがないだろう。


簡単に吐くかどうかが問題だが――。


「北山と田中に酒を飲ませて泥酔させ、情報を聞き出してから竿を斬るというのはどうでしょうか」


舞の提案に、女帝は微笑んだ。


「二人ともかなりの酒豪しゅごうらしくてね。付き合うあなたの身がもたなくってよ?舞」


そもそも、舞はSPOにとって最重要危険人物である。


当然マークも厳しくなっているだろう。


そこへノコノコと乗り込み、二人と面識を得て、酒をみ交わす仲になるというのは無理がある。


「それで考えたんだけどね。舞、あなたには自分付きの執事がいるでしょう」


「藤城のことですか」


舞は頷いたが、嫌な予感しかしなかった。


「ええ。今回は、その執事を使って彼らを誘惑するのはどうかしら」


予感的中。舞は頭を抱えたくなった。


女帝は喜色満面きしょくまんめんで舞の言葉を待っている。



拒否権はない。


それに舞自身、他に手立てを見つけられないのだから従うほかはなかった。


「承知いたしました」


女帝の顔からすっと笑みが消え、用心深い瞳が告げる。


「気をつけて。北山はあなどれない男よ。田中涼の方はいつも北山の側にくっついているけれど、引き離すことができれば大丈夫よ。阿部ほど頭も切れない分、難易度は低いと言えるわ」


阿部は一体、北山組でどのポジションにいたのだろうか。


聞きたいが、恐ろしい返事が返ってきそうで、舞はやめておくことにした。


「彼らは複数のアジトを持ち、週や日単位で転々と移動する。このリストに地図と名前が書いてあるから、頭にたたき込んで」


「かしこまりました」


女帝はうっすらと笑み、舞の指先を握って囁いた。


「健闘を祈っているわよ。可愛い子猫ちゃん」
















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