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竿斬りの舞  作者: 凪子
第四夜
41/146

41.

「あなたは引き続き監視役を続けてちょうだい。秋山という人物に関しては、こちらで調べておきましょう。話はそれからよ」


「御意」


朋子は膝を折って一礼する。


「氷の心を持ったあの子が恋するような相手……会いまみえるのが楽しみだわ」


「たいした男ではありません。美男子であることは否定しませんが」


「あら、いているの?朋子」


たおやかに微笑み、女帝は朋子を胸に抱きしめた。


「私が舞の利用価値を認め、秋山に興味をいだいているのが気に入らなくて?」


耳元で甘くささやかれ、朋子は頬を染める。


「あのような化け物など。この私のほうが、何倍も御前ごぜんの役に立ってみせます」


「昔からの大親友に、随分ひどい言い草ね」


女帝の笑い含みの言葉を聞き、朋子の顔に薄氷はくひょうのような膜が張る。


「そんなものになった覚えなど、一度もありません」


ぞっとするほど冷ややかな声で、朋子は呟いた。


「そういうしたたかな子は好きよ。私付きのメイドはあなた一人ですもの、これからも働きに期待しているわよ。私の可愛い子兎ちゃん」


女帝は嫣然えんぜんと笑い、朋子の頭を撫でた。










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