第3節「ひとりじゃない」
ちょっと昔「ひとりじゃない」という歌があったのだが、皆様はご存知だろうか? 意外と好きな人がいたりするDEENの歌だ。発表されたのは私が小学6年生の頃だが、後々DEENを好きになることがあって、調べているうちに好きになった歌である。気になる人は是非調べて聴いて欲しい。名曲である。
さて今節の本題に入っていこう。
私は前節の「お家をさがせ!」で自身が幸運に巡りあえたことを話したと思う。今回はもっとその話を掘り進めたものになる。一人暮らしを始めるにあたっては実は最も大事なことになるのでないだろうか?
それが何かあなたにはお分かりだろうか?
大金持ちの息子や娘として生まれることではない。
玉の輿となって良い旦那や奥さんを演じることでもない。
宝くじを買ってウン億円あてることでもない。
人に恵まれることである。意味としては金持ちの子供や玉の輿でも違いはないかもしれない。しかし私がここで意味しているのは「手伝ってもらえる」という意味である。
私の引っ越しは両親に加え近所の友人(正確には先輩)がまとめた荷物を運ぶのを手伝ってくれた。なかには超重たい物もあったりしたが、車で運んでくれた。さらに後日、何かとセンスの悪い私を気遣って新規家具の購入作業等を妹たちが手伝ってくれた(出資は勿論私がしている)。
結果、私がデザインしたとは思えない程のオシャレなお部屋になった。
私一人ではできなかった事だ。引っ越しを手伝ってくれた家族・友人には感謝してもしきれない。この御恩を一生忘れないことを私は誓いたい。
そう、私がここで触れたいのは「引っ越しを手伝う存在」である。この存在は大きい。引越し屋さんに依頼するのは大金を要するものらしい。そして私は前節にて少し話したようにボンビーボーイなのである。
私は単に私の身内自慢をしたい訳じゃない。大事なのは支えてくれる存在が、今あなたの傍にいるのか? ということである。
情けは人の為ならずという如何にも冷たい言葉があるが、その意味は実に深い。世の中には様々な家庭があり、友情関係もある。なかにはただの利害関係だけで結ばれているものもあるだろう。そしてそれは少なくないのかもしれない。
私は私の引っ越しを手伝ってくれた方々へそこまで大した見返りはだしてない。誕生日に誕生日プレゼントを渡すぐらいはしているけど……それもそんなに高価って言えるほどのものでもない。
ここが大事なのだ。普段から手伝いに入ってくれる人。その人がどういう人間であれ、感謝の気持ちを持って欲しい。そしてその人が困った時には助けに入るようであれ。それこそがこの人間社会の理想の姿ではないだろうか。少なくとも私はそうでありたいと今回の引っ越し作業をするなかで感じた。
孤独に生きるしか道がない人もいれば、家族の面倒を抱える人もきっといる。私がその人たちにできることなんて、きっとないのだろうけど願うことは出来る。善き人と巡り会い良好な関係を築くようにと。閉ざされた道が開くようにと。
冒頭で触れた名曲の有名なフレーズがきっと皆様に届くと願って。おやすみ。