4 朝だよ、初登校だよ
丸い天窓から射し込む光が眩しい。
どうやら朝になったようだ。
徹夜で考えた末、俺はゴールドで枠取りをし、その間をスカイブルーで彩った宝箱で行くことにした。ピンポイントで赤の宝石も忘れずにつけといた。
そして俺自身に軽量化のスキルを使って、取っ手を生成して、紐を通せば、カバンの出来上がりだ!
ユナちゃんは気に入ってくれるだろうか?
数分後、小鳥のさえずりでユナは目を覚ましたようだ。
「んぐ…、ミミおはよう」
『おはようさん』
俺は昨日からミミと呼ばれている。
曰く、見た目が可愛いから、名前も可愛いのを付けたかったらしい。
ツッコミどころはいくつかあるが、まあ置いておこう。
「ミミのその格好可愛いね! どうしたの?」
『気づいてくれたかい。ユナの為に頑張ってオシャレしたのさっ。』
「うん、すっごく似合ってるよ」
気に入ってもらえたみたいでよかった。
「いけない、早く用意しちゃわないと!」
そういうと、ユナはサッと立ち上がり、服を着替え、リビングへと下りていった。
ほんの一瞬だけど、ジッと制服を見つめるユナ、少し可愛かったな。初めての学校だから楽しみなんだろう。
「ごちそうさま!」
どうやなユナの食事が終わったみたいだね。じゃあ、一緒に登校するとしようか……。
「いってきます!!」
……。
え?
え…………。
置いていかれたんですけどおおおお!!
ユ、ユナちゃん、マジですかい!?
大事な書類とか筆記用具とか、全部俺が収納してるから、ユナは今手ぶら状態ってことになる。
マズイなこれは。
入学式の思い出がひとつ増えることになるぞ。後を追うか。
まあ、追いかけるのは簡単だけどね。
俺は精神を集中して、スキルを唱える。
『【サーチ】!』
俺の視界の中心に円形の地図が表示され、ユナの位置がマッピングされる。
ここは……、南に100メートルで東に140メートルってとこか。
確か小川の橋を渡る前だったかな。
この距離ならテレポートで移動できる。
よし、ユナの目の前に移動しよう。
先程と同様に俺は精神を集中する。
『【テレポート】!』
俺の景色がぐにゅりと歪み、明るい光が目に入ってくる。
うぐっ……、ダンジョンモンスターに日光はつらいぜ。
あ、前からユナちゃんが走って来た。
なんとか間に合ったみたいだ。
俺はひと息ついて、その場でジッと待つ。
タッ……タッ……、タッ、タ…、タ、タタタタ、タ、タ…、タッ、タッ……タッ……。
……え?
置いていかれたんですけどおおおお!?
ダンジョンの宝箱からは、色々なアイテムが出るらしい。木の箱からは簡単なマジックアイテムや下級ポーション、鉄の剣などが確認されている。




