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第3話 転生

今度は、賑やかな人々の声で目を覚ました。


地面はさっきまでいた不思議な空間ではなく、石レンガで舗装された道だ。

そして、俺の足は黒に紫のラインが入ったブーツ。

その上も全身黒と紫を基調とした装備で全身を包んでいる。

それは、そのカッコ良さからFoDでお気に入り登録していた装備だった。


「おぉ……装備に身を包むとこんな感じなのか」


周りを見渡すとレンガで出来た家や馬車など、中世の街並み、よくあるファンタジー世界がそこに広がっていた。


「うおぉ……!本当にFoDの世界に来たんだ」


抑えようとしてもニヤニヤが止まらない。さっきの話は夢じゃなかったんだ。



「とりあえず……そうだな」



ここから新しい俺のFoDライフが始まるんだ。ならばやるべき事はただひとつ。


俺がソシャゲを始める時に必ずやることだった。



「仲間を増やすための10連ガチャだ!」


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