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第4話 異世界に転移したら戦闘!!

 神様から転移と言った瞬間に辺りが眩しく光った。余りの眩しさに目を閉じてしまう。匠は、少ししてからゆったりと目を開けて見ると木々に囲まれた森の中にいた。ユウは、大きく息を吸い深呼吸を何回かする。よし、まずはステータスの確認をしょう。


「ステータスオープン」


 目の前に光る文字が現れる。

 スキルの名称がキラキラと浮かび上がった。



 おー。文字がキラキラ光ながら浮かび上がるとかさすが異世界である。元の世界では、絶対にありえないことなので自分が異世界にいることを実感してしまった。


 なになに、スキルの方が…


「ガルルルルーーーー」


 何だ何だ?

 木々の奥から猛獣らしき鳴き声が聞こえてくる。


 目を凝らして見ると木々の間から2つの赤い点が爛々と光っている。2つの赤い点がゆっくりと近づいてその正体が現れる。その正体は、1メートルぐらいの狼である。


「ヤバーーイ。初めの獣の戦闘は危険だな。だけど、それなりに武術を使えるから死ぬことはないと思うから大丈夫かな。それに己の強さを確認するいい機会かも。」


 などと独り言を言いながら狼の前に歩み寄る。


「 しまった。」


  歩み寄ってから気づいたのだが武器を持ってないことに気づいてしまった。だが、俺は素手の近接格闘を得意とするから何とかなるかもしれない。しかし、初めての世界と初めての獣を相手にするのは、集中して倒さないといけないのは面倒な状況である。色々な不安があるので慎重に攻めて倒すとする。


 ユウは、フットワークを重視してボクシングの構えを選択する。


「ガォ」


 ボクシングの構えをすると同時に狼が突進してきた。意外に狼のスピードが速い。一気に距離が縮まって狼の鋭い牙が俺の首元を狙って飛びかってきた。


「よっと」


 首と体を捻って噛み付き攻撃を回避する。狼は着地ともに反転してまた飛び掛かる。ユウは、今度も体を捻って何とか回避することに成功する。スピードではこちらの方が上の様だ。しかし、狼は回避されても何度も攻撃を仕掛けてくる。どうやら完全に俺を仕留めるまでは絶対に逃がさない目で襲ってくる。逃がしてくれないのなら少し恐いがこっちも仕留めるつもりでやるしかない。ならスピード的にこちらが上なので次の回避でカウンターを叩き込むと作戦を立ててみる。


 すると狼が勢いよく飛んで噛み付き攻撃をする。よし試すなら今だ。体を軽く捻って回避した瞬間に足を前に踏み出して右の拳を突き出す。


「ぐにゃ!!」


 と狼の顎に俺の拳が食い込む感触が伝わってくる。やったぜ。完全に決まったと思ったが。


「バン!!」


 左側の顔に狼の手、いや、爪が食い込んで見える。不味いと思った時には既に遅かった。クロスカウンターをバッチリくらっていた。


「ぶぇ。」


 体が吹っ飛ぶ感覚がある。そして地面を転がってしまう。


 『えええぇ!!

 狼がクロスカウンターとかするのかよ!!

 それに結構痛いですけれど!!

 俺の方がダメージ食らってないか?』


 と思いながら次の攻撃を食らわないために急いで起き上がる。しかし、狼の方もダメージをバッチリ食らっていたみたいで体がフラフラしている様子だ。

 手を顔に当てて血が出てないか確認して見るが血は出てないみたいだ。よかった。普通なら爪でやられたら外傷が出るのが当たり前だが、これは、多分だがスキルのお陰で外傷を負うことはなかったのだろう。



「クゥ~ン」


 まだ、狼はフラフラしてる。どうやらダメージから完全に立ち直ってないみたいだな。ならこいつを仕留めるなら今がチャンスだ。今回は、カウンターではなくてこっちから行こう。足の裏に力を入れるて狼に飛びかかる。


「せーーゃーーーー」


 狼の顔面と胸に二連撃を叩き込む。


「 バキ!! バキ!! ヒューーン!!ドーン!! ズルズル…ドスン」


 狼がぶっ飛んで木にぶつかってずるずると地面に落ちる。ピックピックと痙攣しているが段々と痙攣がなくなり狼の体が動かなくる。


 ユウは、動かなくなった狼のところに近づいて生きているか確認しに行く。狼の胸を触って息があるか確認してみると何にも動かない。どうやら何とか仕留めたらしい。狼の死因は、グビが本来曲がらない方向に曲がっている。さらに胸を触ってわかったが胸の骨が砕けていた。多分だが絶命に近い状況だったと思う。



「ふぅー。勝ててよかった~。まぁ、初めての相手にこれだけ出来ればこれからも問題ないいいかなぁ。」


 と言いながらバタンと倒れ込む。どうやらこの世界での初めての戦闘で疲れてしまったらしい。体は疲れてないが精神に疲れてしまったて力が出ない。少し休憩してから動くことにする。



「さーてと。そろそろ動くとするか。」


 体を起こして狼の死体に歩みる。そして、狼の死体をどうするか考えてみるがどうすることも出来ないことに気づいてしまう。何故なら、解体するナイフがない。それに解体しても入れ物がないので持ち運べない。なので今回は、諦めてこの場に放置するしかない。本当は、解体して毛皮や肉を売ってお金に換えたかったが仕方ない。


「まずは、森を抜けて街や村に行ってこっちの世界の情報を集めよう。そして、生きるためにお金を稼がないといけないな。」


 と考えながら森を抜けるために歩き出す。


 こうして、八神 優 の異世界での人生が始まった。



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