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第13話  マックスとユウ

ビックリ!! ブックマークが増えてる!!ブックマークしてくれてありがとうございます♪

 

「 マックス いつもありがとうな 」


 

「 いいえ。こちらこそありがとうございます 」



 マックスは、前の街で仕入れた品を馴染みの店に卸したところである。


 「 ところで、マックス。 赤薔薇の姫が唾を着けた新人と組んでるらしいな。お前が組むぐらいだから腕は確かなんだろうけど、どのぐらいの腕なんだ? 」



 赤薔薇の姫は、マリアナの事である。いわゆる、二つ名持ちで、ギルド職員以外は、赤薔薇の姫で呼ばれる事が多い。


 「 一人でバーサクベアーを一撃で仕留めてます。それも素手で

。あと、全属性の魔法を使えて、魔力の量も底知れない。正直、今の僕では、彼に勝てる自信がないですね 」


 マックスは肩を竦めてお手上げのポーズをする。店主は、それを見て苦笑いをする。


 「 ほぅー。お前が言うぐらいだから噂は本当になんだな。だけど、気をつけれよ。わかってると思うが、ここの領主はクソ野郎だからな。目を付けられない内に出ることだな 」


 店主は、街を出る様に念を押す。


 領民に名指しで、クソ野郎と言われるぐらい、領主は相当のクソ野郎なんです。お陰で、今回はゆっくり出来ないなぁ。


 「 忠告ありがとうございます。俺もそう思って明後日には、一緒に故郷に帰るつもりです 」


 「 そうか。 けど気をつけれよ 」


 「はい。 いつになるか分からないですけど、また宜しくお願いしますむ」


 店主は、マックスに握手をしながらこう言って来た。



 「 なぁーに。 マックスと俺の仲だろ。いつでも来いよ 」



 「ありがとうございます。 では、失礼します 」


 マックスは、お店を出る。太陽が少し傾き欠けて来ている。しかし、特産物を仕入れるために、市場を回りながら夕暮れの宿屋に帰る事にする。それは、一日でも早くラックスの街から離れるためである。

 

 クソ領主がいなければこんなに早く出る必要がないのにと思いながら市場に向かう。


 市場を回って冒険者ギルドの前を通ると辺りが騒がしい。嫌な予感を感じながらギルドの方に向かってみる。


 そして、マックスは何となくギルドに入ってみる。すると、周りの冒険者からヒソヒソ声が聞こえて来る。



 『 おい。 昨日の野郎。 噂では大量のレッドウルフとナイトゴブリンを倒したみたいだぞ 』


 『 さっき、大量の魔石を出してる所を見たやつがいるらしい。確か…… 討伐隊を組織して討伐するクエストを一人で、倒したみたいだぜ 」 


 『そんな訳あるかよ。どうせ、他のパーティが倒したのを横取りしたんだろうぜ 』

 

 『 さっき、隣の冒険者が横取りしてる所を見たやつがいるらしいよ。横取りとか、最悪の冒険者ね。 何で、ギルドは動かないのかしら!! 』


 とか悪い噂がチラホラ聴こえて来る。


 そして、周りの冒険者は、疑いの目をしながら、ある人物を見つめている。


 「 まさか、 ユウじゃないよな 」



 マックスは、周りの視線を集める人物に目をやると、やっぱり、ユウがベンチに座っている。マックスは、ため息をしながらユウに近づく。



 「ユウ、依頼は予想以上に上手くいったみたいだなぁ」


 「あぁ。予想以上に上手くいったみたいだよ。レッドウルフの討伐クエストをしたつもりが、上位のクエストを完了したみたい。今、ギルドの職員が手続きをしてくれてる 」



 「 相変わらず君には驚かせられるよ。 まったく 」


 ため息を吐く。 

 

 冒険者になって一日目で目立ちすぎだろう。お陰で、ラックスを予定より更に早く出ないと行けないな。多分、領主の耳に入ってるかもな。



 「 いや、俺も驚いているからな!! 」


  いやー。腕組みをして自信満々に言われてもなぁ。


 「いやいや、そんなに倒したら、こうなる事ぐらい予想出来るでしょ 」


 「あぁ~~~~~~  てへぺろ!! 」



 ユウは、舌を出して、てへぺろポーズをしている。



 「 本当は………  何も考えてなかっただろ 」


 呆れながら、冷たい目線でユウを睨み付ける。


 『 ギィク………… 』


 おい。顔が引き攣ってるぞ。これは、図星だったな。誤魔化すのが下手なやつだな。まったく。




 



 ユウとマックスが話しているとギルドの職員が声を掛けて来た。


「ユウ様、お待たせいたしました。手続きが完了しましたので窓口で報酬金を受け取って下さい 」


 と言って一礼する。そして、すぐに逃げる様に事務所に飛んで行った。


 あぁー。ユウのやつ、完全に恐れられてるなぁ。

 


 「えぇーーー!!  …………マックス  オレ、あの子になんか悪いことしたか?」


 「まぁー  悪いことはしてないけど、色々な意味で、お前が悪いけどなぁ」


 「ウッソーーー!! 」


 ユウは、何か燃え尽きた様に落ち込みながら、ガクンと項垂れる。


 マックスは、苦笑いをしながらユウの肩を励ます様に叩く。


 そんなに落ち込む程かよ。ユウは、強いのか弱いのかよく分からないやつだなぁ。


 「 ちゃっちゃと 報酬金を貰って帰ろう。 あんまりここにいない方がいいと思うよ 」


 と周りの冒険者を見ながら言う。何故なら、ギルドの騒ぎを駆け付けた野次馬どもが外に集まり出していた。



 「そうだな。 周りが騒がしくなって来たからな。ここは、お金を貰ってとっとと退散しますか 」


 ユウは、直ぐに立ち上がって、マックスと一緒に窓口の方に急いで向かう。



 「お待たせいたしました。 こちらが今回の報酬金です。」


 報酬金が入った袋を渡される。


 「報酬金の額は、神金貨2枚になります。確認をお願いします」

 『ブーーーーー』


 ユウは思わず、心の中で吹き出してしまう。



 神金貨が2枚ですとーー!! 日本円で、二千万円!! 初めて稼いだ金が二千万円とか、こりゃー、元の世界での初給料では絶対に稼げないぞ。ヤベー、思わぬ金額に手が震えて来た。これから金銭感覚が狂わない様に注意しないとな。



 「 たったっ確かに神金貨2枚受け取りました」


 「では最後に受け取り書にサインをお願いします」


 ユウは震えながら受け取り書にサインをする。


 「ありがとうございました。お疲れ様です」


 ユウとマックスは、窓口を離れる。


 「なあ。マックス、このお金どうしょう?」



 いや、そんな事、俺に聞かれてもわかんないよ。何でも欲しい物をたくさん買ったらいいじゃないの。お金はたくさんあるからさ。



 「自分が欲しい物を買ってみたら? もし、欲しいのがなかったら貯めるのもいいと思うよ」



 ユウはすぐに


 

 「 貯める 」


 

 即決かよ!! まあ、ユウがそれでいいならそれでいいけど。でももう少しは悩んでもいいと思うけどな。



 しかし、これはユウにとっては仕方がない事である。いや、日本人だから仕方がない事である。『貯める』という単語を聞いた瞬間に反応してしまう。ユウも何だかんだで小心者なのですぐに、貯金に走ってしまうのである。



 「ならカバンに入ってる素材もあるでしょ?それも売って冒険者ギルドの銀行にお金を預けてから宿屋に帰ろうか」


 

 「よく分かったね」


 「いや。それ当たり前だから………冒険者として」


 マックスはユウを呆れた目で見る。


 「 ………冗談だよ。 アハハハハハーー」


 誤魔化すの下手過ぎる。動揺してるのバレバレだよ。



 「 色々言いたい事があるけど、まあいいや。早く売って預けよう」


 「おう」



 ユウとマックスは素材を取引窓口に売に行く。すると、合計で金貨15枚にもなった。もし、カバンに空きが足れば、入りきらずに置いて来た素材を合わせると金貨20枚にもなっていたのかも知れない。少し後悔の念が込み上げて来るが今回は仕方がない。ユウは、職人スキルでカバンが作れるなら、沢山入るやつを作ろうと思うのである。



 取引窓口の横にある銀行窓口に行って二千万円を預ける。素材の取引で儲けたお金は持っておくことにする。まあ、何かあった時のためにお金があると安心なので持つことにする。金貨15枚は多い気もするが防具代や冒険者の道具代は値段が高いので意外にちょうどいい金額だったりする。


 「お待たせ。宿屋に帰りますか」


 「ああ。帰ろうか」


 二人は、周りの冒険者に見られながらギルドを出て夕暮れの宿屋に向かっている時に事件が起きる。

誤字脱字、アドバイス、感想があれば書いて下さい。

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