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初彼。  作者: 桜羅
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第一話

3月25日。

今日から、一人暮らしが始まる。


「じゃあ、何かあったらすぐ連絡ちょうだいね」

「うん、ありがと。じゃあまた入学式でね」


引っ越しの準備から色んな契約も全部親任せにしちゃったけど

とりあえず何とかなりそう…。


片付けも全部終わって、気づけば母親の帰る時間になっていた。


薄く紅に染まる空を見ながら

お母さんを見送る。



「あんたが一人暮らし…あー、心配だわ」

「ちょっと!どういう意味?」


お母さんはおどけたようにぐるりと目を回すと


「ま、とりあえず一週間…頑張ってみなさい」


それだけ言って車に乗って去って行った。




その日はお母さんと一緒に作ったシチューを晩御飯にしたのに

なんだか全然食べられなかった。


あとから気づいたけど

あの晩御飯が、人生で初めて

たった一人で食べたごはんだったんだ。


早くも、私はうまくやっていく自信をなくした。





3月26日。

よく晴れた、絶好の探検日和だ。

入学前に、少なくとも周辺の地図は頭に入れておかないと。


ここへ来て、初めてのひとりでの外出。

相棒は、この白い自転車。

正直言って、自転車なんて小学生ぶりかもしれない。


「そもそも、ガキの時ってチャリ乗れてたっけ…??」


なんて呟きながら、ペダルに足をかけた途端。


---ガシャン!!!!!


響いた音に驚いて自転車から降りてみると


私は思わぬ失態に気づいた。




「……鍵…かけっぱなしだ…」



なんか…たぶん私、ここじゃやっていけない気がする…。








4月1日。

「新入生レクレーション…?」


生協から送られてきた一通のはがき。

どうやら入学式の前に大学の友達を作ろうっていう企画らしい。


考えてみれば、私の入る獣医学部は30人しかいない。

せっかくの大学生活、友達が少ないなんて悲しすぎる。


「昼からか…行ってみよ」




実は堂々と大学に入るのって、受験以来なのよね。

警備員さんもいっぱい。

それから、生協のジャージを着たお兄さんお姉さんたちもいる。


「あ、新入生の子?」


話しかけてくれたのは、すんごくおしゃれそうなボーイッシュな女の先輩。


「あ、はい」

「そっか、今日はありがとう!こっちこっち~」


その先輩に手を引かれ、体育館らしきところに連れていかれた。



「何学部ですか?」

受付の人も大学生だ…。

スタッフも全部大学生。バイトか何かで集めるのかな。


「獣医学部です」

「…え、ごめん何て?」

「あの、獣医です」


目の前の先輩がとても驚いた顔をする。


「うそ!?めっちゃ頭良いやつじゃん!しかも初めて会ったわ!!!」


あー…私は推薦なんでただのアホっすよ~…

センターなんて余裕で8割切りましたよ~…



なぜか興奮する先輩と握手を交わし

やたらでかい名札を書かされ

私はいつのまにか振り分けられたらしい3班のところへ

またもや手を引かれ連行された。



3班には、まだ1年生は来てなかったみたい。


「はーい、新入生の遥香ちゃんでーす!」

「おー!若い!いらっしゃい」


そこには3人の先輩たち。



「やったー女の子!私はジェーンです、純日本人だけどよろしく♪」


やたらテンションの高い、女の先輩が私の手を引いて座らせた。

てか、めちゃくちゃ美人。普通にモデルいますけど、ここ。いいんですか。



「俺は班長のとまと。リアルに苗字がとまとなの、よろしくね」

背の高い、優しそうな男の人がニコニコしながらジェーンさんの横に座る。

苗字とまと…すごいな。


「俺はムーミン。出身県一緒じゃん!え、地元どの辺??」

さらにとまとさんの隣に座ったのが、いかにもスポーツマンみたいな男の人。

地元一緒ってなると途端に親近感湧くよね。



「あ、えと…笹原遥香です。遥香って呼んでください」

正座したままお辞儀すると、ジェーンさんが「かわいー!」って抱き付いてきた。



このレクレーションの流れは、まずこの3班でゲーム。

それからほかの班も含め全体ゲーム。

その後学部ごとで集まって交流会。

んで、また班に戻って話して解散っていう流れ。


「てか獣医とか初めて見たわー。今日他に来てるのかな?」

それさっきも言われましたね。学部で集まってひとりとか、虚しい以外の何物でもないじゃないですか。


若干の不安を抱えながらも

とりあえずレクレーションが始まった。




3班には約20名くらいの新入生が集まった。

だけどその中に獣医は見当たらず、経済や人文ばっかり。

たまに出会っても医学部くらいで、全然仲間がいない…。



「遥香の、このスカートかわいいね!」

「ほんと?ありがとぉ~!ゆーなんのペンダントも綺麗だね」

「えへへ、これ彼氏さんとペアなんだ~」

「そうなんだぁ!ラブラブだね」


一番仲良くなった経済学部のゆーなんは、大人っぽい感じのTHE文系女子。

当然彼氏持ちで、幸せオーラがばんばん出てる。


「遥香かわいいじゃん!むしろなんで彼氏いないの?」

「もぉ、お世辞はいいよ…」

「いや、マジで!絶対すぐ彼氏できるよ遥香。これ予言」


ゆーなんは何というか、ちょっと変だけど面白い。



2人で談笑していると


「はい、じゃあ今から学部ごとに分かれます!」


進行役の人がマイクで指示を出した。



うあー…獣医の人、いるかなぁ……。




私は、指定された獣医の集合場所へと足を向けた。







はい、桜羅です^^

なかなか文章がまとまりません…泣 頑張ります

さてさて、まずはお友達作りから!と思ったんですけど、これがなかなかどうして書きづらい!私って今までの人生どうやって友達作ってたんでしょうね?w

とりあえず、遥香ちゃんには、人見知りキャラを修正してもらって、ばんばん話しかけていってもらおうと思ってます。

今後は獣医学部での動きをメインにしようと思っています、その辺からやっと話が進んでいくわけですが…。

まあつまり、ゆーなん、もう登場しません!(じゃあなんであんなに細かく書いたんかーい!)

はい、すみませんw

次の話で、獣医学部の皆さんも出てきてくださるようです。

ではでは(@^^)/~~~

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