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日常2
私の通う高校、私立真田高等学校は『自由』をモットーにする学校で、生徒たちの個性が溢れてる。
というのは聞こえがいいように言っただけであって実際は問題児が多い学校である。
そんな学校に通う私は、特に問題児扱いされてる風もなく、まぁ普通に彼氏もなく青春というものを流しながら過ごしていた。
私だって彼氏ほしい。
青春したい。
でも自由なこの学校では基本的にバカな男子ばっかり集まるもので、先程の西宮くんみたいな男子は真面目な部類に入る。ただし地味。
どうせ付き合うなら納得いく人とがいい。
優しくて、かっこよくて、たまにいじわるで。
そんな私の理想が高いせいか、今までで付き合った経験ナシ。
『彼氏ほしい』という欲望ダダ漏れの目で私は弥生と共に学校の校門をくぐる。
私と弥生はクラスは違う。
私はA組で弥生はD組。
下駄箱で靴を履き替えてそれぞれの教室に向かう。
「じゃーね、佳奈!またあとで!」
「じゃーねー」
そそくさと私はA組に足を運んだ。