日常
今日も代わり映えしない1日。
朝起きて、学校行く準備して、ご飯食べて、登校中に友達と会って一緒に学校行っ
『なんだか面白くないよ』
心の中でそう思いながらの毎日。
毎日毎日、似たようなことの繰り返し。
飽きた、ってわけじゃないけどつまらない。
つまらない毎日に大きなあくびをしながら今日も私は登校する。
「はよ!佳奈ー」
私の毎日のサイクルのひとつ。登校中に友達と会って一緒に学校行く。
今日も順調。
いつも話しかけてきてくれて、私の中では大きな存在。
「おはよ、弥生」
と、私が返すと弥生は嬉しそうに口を開いた。
「ねぇ聞いてよ佳奈ー!うちね、彼氏出来たんだよー!」
だからか。
今日の弥生はいつにもなく機嫌がよさそう。
「おぉー、良かったね!どんな人?弥生が告ったの?」
「ううん、相手から告られた。B組の西宮くんって知ってる?」
B組の西宮和人。
頭はそこそこ。スポーツもそこそこ。顔もそこそこ。
弥生には悪いけど『THE・普通』って感じの男子だね。
へぇ、告られたんだ。
「うん、知ってるよ」
すると弥生は急に顔を赤らめる。
「えっと…その…。うち、前から西宮くんのこと気になってて…」
顔真っ赤にしながら言う弥生、可愛い。
「昨日の放課後告られたとき、心臓止まるかと思った。」
いいね、青春。ビバ、青春。
「まぁ、仲良くしなよ?」
「うん、もちろん!」
また一段と顔を赤くしながらうなずく弥生がどうしようもなく可愛かった。