輝く瞳
!!!バッドエンド注意!!!
ときおり練成される闇のカタマリ。
救いはない。
残酷描写はないですが、思想がやばいのでレーティング付けてます。
君ならわかってくれるだろ?
こんな掃き溜めみたいなスラムで暮らしてたって、みんな希望を求めてるんだ。
キレイなものを見たいし、うまい飯を食いたいし、『幸せ』なんてものも感じてみたい。
だからさ、いつも楽しそうに笑ってる君を見るたび、ずっと思ってたわけ。
あー、この娘の目には世界がどんなふうに見えてんのかなー、きっと川面みたいにキラキラしてんだろうなー、って。
君の目を通したら、罵声や暴力まみれのこの町もキラキラに見えるのかもしれない。
ネズミの死骸だって宝石に見えるかも。
そう思ったら見てみたくなるのが人間ってもんでしょ? 違う?
つまり何が言いたいかっていうと、ん〜……、オレとしては、ちょこっと借りて確認したらすぐに返すつもりだったのよ。
ほんと、ほんと。
まあ調子に乗って二、三日借りてた可能性はあるけど、それでも最終的にはちゃーんと返すつもりだった。
今さら言っても言い訳にしかならないけどさ。
だからまあ、これはオレとしても計算外だったわけ。
いつもみたいな笑顔で貸してくれるかと思いきや、まさかあそこまで必死で抵抗されるなんて。
でも、力で勝る側が自分の望みを突き通せる。それがこの世のジョウシキでしょ?
あんまりに抵抗するもんだから結局殺すしかなくなっちゃって、それは申し訳ないと思ってる。生きてたら謝れたんだけど。
それともう一つ計算外。
君の目を入れたのに、世界は前よりも真っ暗なんだ。
最初は一人称で書いてましたが、ふと思い立って二人称形式に変えてみました。
きっとこの男は『優しい人』だと認識されていたはず。
悪意なんて微塵もなく、ただひたすらにスラムで培った思考回路だっただけ。




