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11月24日 『油の海』
揚げ物をした。さて、片付けをしなければならなくなった。油の処理は何かと面倒だ。それゆえに揚げ物を遠ざけるもあるというのに。
油を注ぎ落とす時、ふと鍋底に残る黄金の雫を光に翳して見てほしい。ゆっくりと垂れ落ちる油の液体は、熱を浴びて金色に輝いている。
なんと美しいことか。
家事の一手間その作業に、まさかこんなにも素晴らしい油絵が存在するとは思わなかった。はて、ここはルーブル美術館であったか。たったこの数秒間を自分のためだけに使うそれだけが、随分と贅沢な逸品なのである。




