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僕の絵本日記  作者: 高冨さご
10月

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10月8日 『船出』

 いざ、船出の時だ。


 君は今、何に思い悩んでいるだろう。会社のことだろうか。仕事のこと。人間関係。学校のこと。家族のこと。友達、恋人、兄弟、見知らぬ人。


 僕たちは日々誰かと出会い、誰かの言葉に一喜一憂したりする。かく言う僕も、髪の毛が白くなるほど悩んでいた。(白髪が多いのは今も変わらん。)学校や将来のこと、イジメに両親の別居、原因不明の蕁麻疹に頭痛と太ももの痛み、男関係、友だち関係、職場や上司、社会のルール、子どものことなどなど……。あげればキリがないのだが、とにもかくにも悩みまくっていた。


 何もそんな悩まなくても良かったと気がつくのは遥か先の話で、悩んでいる最中の人にそんなことを言っても何も解決はしない。なので世の中で悩んでいる人達は、どうぞどん底になる程悩んでいただいて結構である。ただし重要なのは、心臓と脳みそだけは大切にして頂きたいということ。後の臓器は案外なんとかなる。(なんて言うと語弊があるが、人間何かが欠けても意外とうまくいくぜってことだ。)


 今はその道しかないと思っていても、数年後にはなんだそんなことかと笑い飛ばせるくらいになっている。でもその数年が長いんだよな。なんたって僕はここ10年間悩み続けてきた。絶対に無理だと思っていたのだが、思い切って言ってみたら3日で話がついた。今は心ここに在らずで気持ちがフワフワしている。現実を噛み締めるのはもう少し先になりそうだ。


 ならば10年前に言っておけば良かったのではと思うところではあるが、おそらくその頃の自分では到底うまくは行かなかっただろう。この経験あってこそ、今があるのだとしみじみ思う。何事もタイミングがあるのだ。今暗闇から抜けられないのはただ単に今じゃないだけ。必ず抜けようと思うのなら抜けられるから。


 どうか息をするのを、やめないでほしい。

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