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僕の絵本日記  作者: 高冨さご
9月

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9月29日 『謙虚』

 『謙虚でありなさい。』 僕が昔から言われ続けてきたことだ。


 『自分が出来ていると思うな。そこで成長は止まるから。自分なんてまだまだなんだ、だからもっとやらなければ。そういう気持ちで日々取り組んでいきなさい。』


 まあ、言いたいことは分かる。天狗になって哀れな道を歩んできた人間も多く見たし、おごり高ぶるのは実に喜ばしくない現状を生むことは理解している。しかしその捉え方には二種類存在するのではないかと、僕は思うのだ。


 「まだまだ成長出来るんです!だから頑張ります!」と言えば前向きな聞こえ方だが、「自分なんてまだまだです。だから頑張ります」だとどこか俯き加減な表情が思い浮かばれる。そう、自分が自分をどう捉えているのか。原点はそこだ。


 第一謙虚とは何か。驕らないこと。その次が大切。素直な態度で人と接する様。素直。つまり、自分自身の心の中。自分のことを大したことがないと思っているのなら「大したことがない」が素直な言葉だ。だが、自分のことをちゃんと認めてあげられていたのなら「ですよね。でも私ってもっと出来るんですよ」が素直な態度であり率直な評価だ。


 日本人たるもの謙遜でつつましやかな態度が求められてきたが、褒められた言葉を「いえいえ」と押し返す必要はどこにもない。相手が差し出してくれたものを一度はお返しして、それでも押し問答の上引き取るという過程を踏むのであれば、全力で「ありがとうございます!」と引き取ろう。


「すごくうれしいです!最高です!僕を評価してくれたあなた様が大好きです!」


 素直でいること。あなたらしくいること。それが、謙虚であるということだと、僕は思う。

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