表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/250

第63話 ラジオ番組3

〰〰〰〰

位置情報を使ったゲームなのよ!


お姉ちゃん、それって普通のゲームと何が違うの?


ファナ、このゲームはね、現実世界で外にお出かけするクエストがあるの


携帯電話ならではのゲームだね!

〰〰〰〰


ラジオではゲームの登場キャラクターである「ナナ」と「ファナ」の声でゲームの説明が始まった。


┌────

770 名前:名無しさん@ON AIR :

生のゲーム音声ktkr


771 名前:名無しさん@ON AIR :

今の声は、本物のみうみうだよな?


772 名前:名無しさん@ON AIR :

リアル世界とゲーム世界の融合・・・楽しみだお


773 名前:名無しさん@ON AIR :

ヒキコモリの俺涙目 。゜゜(*´□`*。)°゜。

└────


〰〰〰〰

――以上、シティエクスプローラーの紹介でした!


このゲームにはいろいろなイベントが予定されているんですよね


そうなんです! 現実世界のとある場所でリアルなイベントが開催され、来場者と私――長町と一緒にゲームをプレイできるんです!

〰〰〰〰


┌────

223 名前:名無しさん@ON AIR :

なん・・・だと・・・?


224 名前:名無しさん@ON AIR :

胸アツ展開すぐる


225 名前:名無しさん@ON AIR :

( ゜д゜) ガタッ


226 名前:名無しさん@ON AIR :

.☆.+:^ヽ(∇⌒ヽ)めでたいな~♪(ノ⌒∇)ノ.+:^☆


227 名前:名無しさん@ON AIR :

。+⌒Y⌒Yヾ(*>∀<)ノヒャッホ-ィ


228 名前:名無しさん@ON AIR :

ヒキコモリといったな、あれは嘘だ

└────


「今日一番の盛り上がりだな」

景隆はスレッドのあまりの流れの早さに、全部読むことを諦めるほどだった。


「こっちの書き込みもすごい勢いで増えている」

柊は株式情報サイトの掲示板をチェックしていた。


〰〰〰〰

――今日は番組宛のメールが、いつも以上にたくさん届いているようです!

ほとんどがゲームと須賀川さんに関する内容のようです


――ラジオネーム『岩手の虎』さんからいだいていいます

シティエクスプローラーを楽しみにしています!

ゲームのイベントは東京で行うのでしょうか?

僕のような地方在住のユーザーのためにも、地方でもイベントをしてほしいです


岩手の虎さん、ありがとうございます

剣道が強そうですね!

そうですねー……リアルなイベントがあると都市部のユーザーが有利になりますよね……

私からトネガーに相談してみますね♪

〰〰〰〰


『トネガー』とはゲーム、シティエクスプローラーのプロデューサーである利根川を指す。

利根川はヒット作のゲームを手掛けてきたので、業界内での知名度が高い。


┌────

674 名前:名無しさん@ON AIR :

トネガーwww


675 名前:名無しさん@ON AIR :

プロデューサーがマブダチだった件についてwww


676 名前:名無しさん@ON AIR :

感謝っ・・・・!圧倒的感謝っ・・・・!

└────


〰〰〰〰

では、利根川さんの回答を予想します!


やる……!

やるが……

今回 まだその時と場所の指定まではしていない

そのことを

どうか諸君らも思い出していただきたい

〰〰〰〰


長町の声は冷静でありながらも、威圧感を持つトーンだった。


┌────

925 名前:名無しさん@ON AIR :

まんま利根川www


926 名前:名無しさん@ON AIR :

テラ利根川www


927 名前:名無しさん@ON AIR :

ざわ・・ざわ・・


928 名前:名無しさん@ON AIR :

俺ら鉄骨渡りさせられんのかwww

└────


「利根川さんをめっちゃ弄り倒しているけど、大丈夫なのか?」

「まぁ、大丈夫だろ」


柊が観測している範囲では、長町と利根川の力関係は長町が上に見えているようだ。


「これだけ周知されてしまうと、利根川さんも地方イベントをやらざるを得ないよな」

「そうなると、大河原さんにもチャンスがあるな」


地方イベントが開催された場合、熊本は難しくとも福岡で開催される可能性が高い。


「しかし、長町さんのサブカルチャーに対する造詣がすごいな……」

感心しながら言った景隆に対して、柊は目をそらした。


「柊の入れ知恵だったのか!」


***


「ぎゃあああ!」

翌朝、景隆は悲鳴をあげた。


MoGeの株価はストップ高を付けていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ