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4人の彼氏候補  作者: 和藤ユヒリ
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1話 入学式に⁉︎

「私と結婚してくれますか」

 

 大人になった夜風よかはイケメン4人のうち1人の手を取って、握った。



 4月、高校入学式


 学校の桜並木を3人で歩いている。桜がひらひらと散っている。私は中高一貫の女子校に通っている。高校から入ってくる人はいない。中学と全く同じメンバーだ。入学式に出席するため、体育館に向かっている。


「なんも中学と変わんないから高校生になったって感じしないなー」


 この物語の主人公。【風神夜風ふうじんよか】。髪型はショートカットで緑色の髪である。スポーツが得意! ほぼ力でどうにかしている。身長は160センチ。


「そうは言っても高校生になったんだよ」


 夜風の親友の【いずみレイカ】。高身長。冷静。サラサラの長い黒髪で、ハーフアップだ。顔は整っていて可愛い‼︎


「3人とも同じクラスになれてよかったー!」


 もう1人の親友【小林ひより】。どこか天然で、友達には可愛がられている。身長は夜風より低い。髪はグレー色のボブ。目が大きくて可愛い‼︎


 そうこうしているうちに体育館に着いた。


 入学式が始まった。校長先生が壇上で長〜い話をしている。校長の長い話をまともに聞いたことがなく、いつも立って寝ている夜風。真面目に聞くレイカ。周りの友達と楽しく話している、ひより。3人は一見すると気が合わなそうだが、そんなことはない。中1からの仲だ。

      

「ここで新しい生徒を紹介します!」


 校長はマイクなしで話している。マイクがぶっ壊れたらしく、大声だ。替えのマイクないのかよ!


「え⁈」

「どんな子かなぁ!」

 ザワザワザワザワ


 転入生っているんだ。


 壇上には階段を登る4人の影が見える。4人も転入生がいるのか。


 男!?


 4人ともかっこいいな‼︎


 ん? ちょっと待て。あの転入生は男じゃないか。ここは女子校だぞ。これじゃ、ハーレムになるだろ。


 レイカとひよりは何が起きたか分かっていないみたいだ。他の周りの子たちもそうみたい。女子校に男子がいることがおかしいからみんなそうなっているのだろう。それともイケメンすぎて硬直してるのか?


 あれ? なんか見たことあるやつらだな………… は?????????? 4人とも幼馴染じゃん‼︎!

   

「ひさ!、、、」(しぶり)

   

 落ち着け。周りに4人と面識があることがバレたらヤバいぞ。2文字大声で言っちゃったじゃん! それにあっぶねー、手振りそうになったわ。


 もし周りの子達に4人との面識があるってことがバレたら仲間外れにされるぞ。なぜかって? 確実に4人はモテる! それは女子校で男に飢えているから。


 4人と話したら、絶対楽しくなる。そうなると周りの子達は私のことを恋敵ライバルと勘違いする。私は争いが嫌いなんだ! めんどくさいことは出来るだけ避けたいんだ!


 話が飛躍しすぎじゃないかって? 大丈夫! 確実に4人はモテる。少しでも仲良いのがバレたら本当にめんどくさいぞ。どうするかね……


 うーーーーーーーん

 よし! 決めたぞ!!


「新しくこの学校に入ることになった4人です!」


「なんで男子が入学できるんですか?」

「それに高校入試はないですよ⁈」

「かっこいいから別にいいけど〜!」ザワザワザワザワ


 4人はみんなに笑顔を振りまいている。第一印象って大事だよね!


「今年からは高校が共学になりました。中学は女子校のままです。共学化した理由は異性との適度な距離感を知ってもらいたいからです! 当然ですけど、高校入試もあったんですよ」

「急に共学にしたから応募してくれる人が4人しかいなかったんですよ。来年はもう少し増えるといいなぁ」

「あ、こんな大事なこと報告するの忘れてた。今、言ったから許してちょ!」

  

 シーーーーーーーーーーーン


「んっ、、、んっ」

 校長は咳払いした。

「自己紹介してもらいます」

「4人ともよろしく!」


「名前は火山炎かやまほむらだ‼︎ これからよろしくな!」


「俺は海原氷かいばらひょう、よろしく」


雷坂光輝らいさかこうきです。よろしくお願いします。」


暗条紫音あんじょうしおん! よろしく!」


 おいおーい! マジでやべーな。本当に4人はこの学校に入学したのか。てか、なんのために来たんだ?


「今年も楽しい学校生活にしていきましょう‼︎」

「これで入学式を終わります! 皆さんは新しい教室に向かってください!」


 やっぱり校長おかしいわ。でも、中学のときから全く変わってないけどね。



「共学になったんだね‼︎」


 ひよりは楽しそうにぴょんぴょん跳ねている。うさぎかな?


「イケメン4人がこんな平凡な女子校に来た理由が知りたい」


 レイカは冷静に分析しているみたいだ。あ、そうそう、レイと冷をかけたんだよ! ん? どうでもいいって? すみません。


「共学になってるなんて知らなかったね」


 あのイケメン4人がまさか高校から来るなんて思ってもいなかったわ。


「面白くなりそうじゃん!」


「4人と同じクラスになるかはわかんないけどね」


「それにしてもあの4人カッコいいね〜」


「急がないと朝礼始まる。教室、行こ!」


「そっか!行かないと!」


「先行ってて!トイレ行ってくる」行かないけどね!


「はやく来てね!」


「うん!」


 よし、行くぞ


 4人のイケメンは生徒達に囲まれている。そりゃ、女子しかいない学校だったのに、急に異物(男子生徒)が来たら気になるよね。校長は「朝礼始まるから早く行って!」と、群がっていた生徒をすぐに引き離した。みんなは教室に向かうため体育館の出口へ向かっているが、反対に私は4人のイケメンのほうへ向かっている。


 4人のイケメン達は壇上の裏側へいるみたいだ。壇上に登り、カーテンをくぐり、裏側へ飛び降りた!


「おーい! 久しぶり‼︎」


 4人ともあんまり変わってないな。


『あ! 夜風だ!』


 目がキラキラ輝いてるな〜


 4人と夜風は小学校の同級生だ。それより前から親交はあったけどね。


「なんでこの学校来てるんだよ!ってツッコミたいけど、それはそれとして、話聞いてね!」

「話したいことはたくさんあるんだけど、この学校ではお互いのことを知らないっていうふうにして!」

「4人はモテるから私と面識があるとめんどくさいことになりそうなんだよね」

「お願いできる?」


「「「「夜風のことが好きだ‼︎」」」」

   

「「「「だから付き合ってくれ!」」」」


「おい!なんで同じこと言ってんだよ!」


「俺が先に言った!」


「え?」

「話が噛み合ってないよ!」

「何、言ってんの?」


「夜風のことが好きだからこの学校に来たんだ!」


 は?


「夜風、元気だった?」

 この声は光輝である。声から優しさが伝わってくる!


「おい! 久しぶりだな‼︎ 夜風!」

 炎だ。いつも明るいね!


「元気か?夜風」

 この冷たい声は氷! カッコいい〜!


「夜風! 久しぶり!」

 これは紫音。いつも、裏表が激しいけど、今は表だね。


「急展開すぎて分からんわ‼︎」

読んでいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 勢で突き進む感じが素晴らしいですね。校長のポンコツぶりもすさまじいですが、良い味出してますね。 [一言] 面白そうなのでまた伺います。
[一言] どうも、Twitterにて募集をかけさせていただきました。鼎ロアです。 「」の後ろに名前が書いてあるなど、あまり見ない形式でしたがとても読みやすいかったです!! 転入生の人たちも一人一人、…
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