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転生・・・!?
目を開けると、白色の薄い布があった。
あれ、これって天蓋?ネーゼの時の天蓋と似てるなー。この布団のふわふわ感も同じ感じだ。うーん、気持ちいい・・・
「って、え、天蓋?ふわふわ布団?」
気持ちよさに流されそうだった意識をどうにか押し戻しガバッと起き上がると、そこはよく見知った部屋だった。
「嘘、ここってネーゼの部屋じゃん。ほえー、夢にしてはリアル・・・」
そこまで言いかけた私の胸に、ふと一抹の不安がよぎった。それは些細な事だけど、本当なら一大事だ。小さく息を吸い、ゆっくりと頬をつねってみる。
「・・・痛い」
夢じゃ、ない。
私は、ネーゼの時の生活に戻ったの?
「何で急に?私、何もしてないよね?」
突然の事にパニックになりそうだった私を、一つの声が現実に引き戻した。