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0.プロローグ

ピンク色と白色の二色で彩られた雲が浮かんでいる。


気が付くと、ふわふわとした世界観が私の前に広がっていた。


ああ、これは夢か。

何となく、幸せなように感じる。


「ネーゼ」


突然、私を呼ぶ声が聞こえた。

何故かその声は聞き慣れている筈なのに、どうしても声の主が思い出せない。


「ネーゼ」


もう一度声が聞こえた。

だんだん小さくなる声の主に手を伸ばすけれど、届かない。


やがて、世界は暗闇に包まれた。

それと同時に、声も聞こえなくなった。

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