17歳 おめでとう!
始まりは、些細な事から。
小説家になろう。
なんて分かりやすいネーミング。
お話が好きだ。物語が好きだ。ドラマチックな展開も好きだ。しっとり染み入るような語り口調も好きだ。頭すっからかんにして笑えるコメディも好きだ。含蓄のある教養に溢れた作品も好きだ。
好きがいっぱい。
いっぱい、みんなで寄せ合って、大切に保管されている。
最初の印象はそんな感じ。
スマホ片手に手軽に読める。
なんてこったい、神様か?
毎日忙しさに心を亡くして、ギリギリだった日々に、ほんの僅かな隙間時間で出来る楽しみが増えた。
読んでいくうちに、私も書きたくなった。
ドキドキしながら投稿。
スマホで少しずつ書いた初めての作品。
初めてのPV1が付いた日の感動は、忘れられない。
初めての感想を貰えた日の感動は、忘れられない。
コンテストがあるんだって。ちょっとちょこっとだけ、参加してみようかな。ほら、お祭り騒ぎみたいなもんだし。まだ書き始めて最初の作品だし、通らないんだろうけれど期待しちゃうけれど。
ドキドキ参加した、人生初のコンテスト。ネット小説大賞。運営さんからの感想サービスが貰えた。
凄く丁寧に読んで貰えたと分かる感想。
今なら分かる。初作品がどれだけ粗だらけで、どれだけツッコミどころ満載で、どれだけちぐはぐな部分があったか。
それでも、初めての作品を、めいっぱい楽しんでくれた人がいたと、感想が教えてくれたんだ。
嬉しくて嬉しくて、一次落選のがっかりにもめげずに、また次の作品を書き始められた。
次こそ、絶対一次通過! ううん、受賞してみせるぞー! なんて。
そう、やる気を起こさせてくれたのは、あの感想。
もし、あの時に感想で励まして貰えていなかったら、今こんな風に書き続けていなかったかもしれない。
もし、最初にちぐはぐだらけな事を笑いものにされたり、貶されるばかりなら、続ける気持ちが折れていたかもしれない。
もし、初めて会う人達が、初心者に冷たく叩き出すようなところなら、早々に他所へうつっていたかもしれない。
でも、そうじゃなかった。
全くの初心者で、拙い初めての作品で、それでも楽しく書こうとアレコレ考えて書いた作品で、ドキドキしながらアップしたもので。
それを、あったかく見守って、そっと背中を押してくれた人が居た。
それが、私にとっての「小説家になろう」だ。
勿論色んな人がいる。もうすぐ三年近くになる今は、色んな人がいる事も知った。
だけど、私は、小説家になろうが好きだ。
ここに居る、同じく小説が好きで書いたり読んだりしている同士達が好きだ。
感謝の花束を言葉に変えて送ろう。
小説家になろう、お誕生日おめでとう。
運営さん、いつもありがとうございます。
おかげさまで、人生の楽しみが増えました。
素敵な人達とも知り合えました。
感謝の気持ちを一つ一つ思い返して、そっと画面越しに送ろう。
お誕生日、おめでとう!