第四章残り四日
私が目を覚ました時には高校生の私だった。この時私はもう自覚した。私はもう今現実の私は起きないのだと。だからあとはこっちの私で青春時代を過ごすのだと目標に決めベッドから起きて学校に行く準備をする。
制服に着替え朝食を食べて私は学校に行こうとするとそこには田中美紀が玄関の前で立って待っていた。
「おはようございます、ゆりさん」
「おはようございます、美紀さん」
私はもう驚きも何もなく今の状況を踏まえて普通の対応で挨拶をした。彼女も何も言わずに前向きなことを言って私と学校へ歩いて向かう。
「ゆりさん、これからは青春時代を楽しみましょうね」
私もそうですねとだけ言って学校へ行った。
学校に着いた時に私はまだ全然慣れていないがよくいろんな人が話に来てくれている。多分私はこのクラスの中のスクールカーストでは多分上位にいるのであろうと思いながら、クラスメイトの人と適当に話をする。
学校では基本毎日勉強したり昼休みを過ごしたり、お弁当を女の子の友達と一緒に食べたりとリアル世界でも絶対にありそうなことをただこの私の夢で行う。
昼休みが終わると私も教室に戻り勉強し、放課後はやってみたかったバスケットボール部で汗を流し、今までできなかったことをここでやっていた。
ただ唯一できないことは恋愛だった。私は生まれてから二十年間人を好きになったりしたことがなかったので私はここで恋人を作ってみたかったが私は、結局消えていく身なのでそれだけは挫折したがあとは軒並み普通の高校生をして過ごした。
今日は部活が終わると同じ学年どうしでスイーツを食べに行った。初めてのスイーツ食べ放題に来てテンションは物凄く上がり、こんなに食べて太らないかなと思いながら私はたくさんケーキなどを食べた。
家に帰ると両親がいる、私は今さっきケーキを食べすぎたせいでお母さんに今日は夜ご飯いらないと言って部屋に戻ると、もうそろそろテストが近いので勉強机で教科書や参考書を広げて勉強した。今までテスト勉強などあまりやってこなかったが、高校生になるとこんなにも勉強しないといけないのかと二十歳の私は思いながらも楽しくテスト勉強をし、夜中にお母さんが暖かいお茶とおにぎり二つを持ってきてくれて私はもうひと頑張り勉強をして寝た。